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1984を読んだ もう二度と読まない

このまえ、ジョージ・オーウェルの1984を読んだ。一言で言えば、気分が悪くなる。

実はこの本を手に取ったきっかけは平沢進の「big brother」で。
読了後には、やはり「ride the blue limbo」は「big brother」の繋がりで、全体主義が何らかの理由だかで崩壊でもして、人々は本来の人間性を取り戻せた、という感じだと思った。ってこんなことどうでもいいから!

◯本の感想(読書家でもないので薄い浅い感想しか出てこないので恥ずかしい)

個人的に面白かったと感じた場面は世界線の説明。序盤の主人公が置かれている殺伐とした監視社会の説明や、中盤の“本”による過去の世界の歴史、あと付録のニュースピーク解説。自分はニュースピークという言葉をまず初めて知ったけど、構造は文字の説明ではなかなか厳めしいけど面白い、と思った。
正直拷問みたいなシーンとか読むのが辛かった。描写がグロい。途中でなんの本読んでるんだと投げ出しかけたけど、ここが話の真骨頂だから…と耐えた。ネズミって怖い。
あの終わり方だから気分が良くなることはないよね。後味の悪さがこの作品の存在意義である反全体主義を強張する。
わかってるけど…読了してしばらくは気分が悪かった。後味が悪い小説を読むとわかりやすく沈むタイプなので、これも例に漏れず。でも仕方ない、ガラスの珊瑚は割れてしまった。

読まなきゃよかったとも思うけどとりあえず素敵な出会いのきっかけをくれた平沢進に感謝。
読んでて楽しい所と苦しい所が入り混じっていて、自分みたいな読書家ほどではない人間には少し読みづらい感じはあった。
あのおもしろかった“本”の内容をもう一度読みたくはあるが、あの悍ましい描写はもう読みたくない、二度と。

人におすすめはしない。

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