記事を読むと誘導する意図を感じる…

『「26歳手取り13万円、給料日が来るたび惨めになる」正社員で年収300万以下の女性たちの嘆き』という記事を読んで、こういった記事は配信元の企業に何かしらの利益が出る様に書かれているなぁと思ってしまいました。
記事の最後が転職を進める流れの締め方で配信元が転職紹介業なので、自然とそちらに仕向ける流れを作るのは当然の事なのでしょう。
そして、そういった形の記事を書ける技術はそれはそれで凄い技術なのだと感心してしまいました。

転職するにしてもしないにしても最後は当人の判断で行うことなので、自己責任です。
が、転職紹介業が書いているなら、本来はそれらを見極める手法などを書くべきではないでしょうか。

記事の中では、最初に26歳手取り13万円の方を扱って書かれており、その方を年収ベースで推察し、年収280万円ぐらいと紹介して、直後に26歳女性の平均年収が338万円という形で書かれています。
ただこれらの平均年収の根拠はドコにも書かれていませんし、全国平均なのかそれとも各都道府県別の1つの平均を根拠としているのかも怪しいです。

記事は続けられ、その中で『「都内の正社員でそれは安い」「マジで転職したら?」と同情する声や~』と紹介されていますが、同情だけの一方を紹介する流れも誘導にしか感じられません。

また記事の中で『「みなし残業が30時間ついてそれはかなり安くないですか?私は24歳で残業代入れて年収400万ぴったりぐらい(残業時間は月10時間)」など、トピ主の待遇の悪さに疑問を投げかける人が散見されました。』と書かれていますが、この意見を挙げている人の職種は書かれていないんですよね。
それに記事の中で平均が338万円と書いておいて、トピ主とこの意見の方で平均を出すと年収340万円となる事を考えると年齢を無視したとして、平均通りの金額差だから、ある程度は納得するしかないという書き方も出来るはずなのに、そこはそういった書き方で書かないですしね。

こういった記事を真に受けて、退職し、転職を始める人がいないとも限りません。
始めにも書きましたが転職自体は自己責任なので好きにすればいいと思いますが、私の経験から書かせてもらいますと無理してでも在職中に転職活動をする様にしましょう。
辞めたはいいけど、次の仕事が決まらないと、時間の経過とともに焦り、どうでもいいような会社で決めてしまう可能性がありますからね。

最後に記事として書かれる以上、そこには意思が働いていて、往々にして記事の配信元の利益に繋がる様な意思が働いている事が大半です。
自分に気持ちのいい記事を読む事自体は悪くありませんが、耳心地の良さに騙されて、正確な判断を怠らない様にしましょう。