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キャラソン日記 2024年9月編

こんにちは、私的音楽同好会です。

今回は、2024年9月分の #キャラソン日記 をまとめました。
ぜひ皆さまも、紹介文を読みながら曲を聴いてみていただければと思います。

9/7 はいからさんのラブソング

歌唱:水谷良重
発表年:1978
作品名:はいからさんが通る

『はいからさんが通る』の主人公である花村紅緒のイメージソング。本曲は花村紅緒をイメージした歌詞を原作者が書き、舞台版で紅緒役を演じる水谷良重が歌い、水谷良重自身が紅緒的な性格であるため、「紅緒の三乗という感じで楽しんでいただけたら」とメッセージを原作者の大和和紀が歌詞カードに書いていた。当時から、キャラクターと一致する要素が複数重なることによって、よりキャラクターが歌っているように感じていたのかもしれない。
余談だが、この演目は明治の書生芝居の流れを継ぐ劇団新派によって演じられ、新橋演舞場で上演されていたらしい。本作は大正時代の女学生が主人公であるため、当時ハイカラな街であった新橋で新派が演じていたことについて、密かにご縁を感じていた。

※動画サイトにはアップロードされておらず、
国立国会図書館本館では閲覧可能でした。

9/14 Welcome!

歌唱:真田アサミ
発表年:1999
作品名:デ・ジ・キャラット

オタク向け小売店であるゲーマーズのキャラクターであるデ・ジ・キャラットが歌う一曲。デ・ジ・キャラットは、1998年にブロッコリーとゲーマーズのマスコットとして企画され、萌えブームを代表するキャラクターである。最初はイラストしか作成されていなかったものの、人気を得ていくにつれてアニメやゲームなどでメディアミックスされ、ゲーマーズCFソングとして本曲が作成された。ファンシーなサウンドに乗せて、「今日もキミが来てくれるの待ってるにょ」とでじこが語りかけることで、また会いに行こうと思ったオタクも少なくないのではないだろうか。

9/21 ははうえさま

歌唱:藤田淑子
発表年:1975
作品名:一休さん

『一休さん』の主人公である一休さんが母親に向けて歌った一曲。「ははうえさま お元気ですか」という最初のフレーズから始まるように、この曲は母親に向けた手紙を歌にしている。日常の中で出会った星や猫の話を紹介し、母親に会いたくても「くじけませんよ 男の子です」と寂しい気持ちを抑えつつ、「それではまたおたよりします」と締めくくるのだ。どの時代においても、手紙を書くことは私的な営みであるため、キャラクターソングとの相性が良いのかもしれない。

9/28 難攻不落のnew gate

歌唱:岡部倫太郎(cv.宮野真守)
発表年:2010
作品名:STEINS;GATE

『STEINS;GATE』の主人公である岡部倫太郎のキャラソン。普段は理系大学1回生である彼は厨二病を拗らせており、傲岸で自己完結的な態度で周囲を困惑させることが多い。ある日、タイムリープ現象を目の前にして、「決められた偶然は 握るこの手に委ねられた」ことを自覚し、「運命を変える」ことに尽力するようになる。そのためこの曲は、ロック・オペラやプログレッシヴ・ロックを彷彿させる展開の激しいアレンジとなっており、「神からの通告」「闇の期間 秘密 他言無用 使命の果て」といった少年心をくすぐる言葉も高らかに歌われている。彼の異名である”狂気のマッドサイエンティスト・鳳凰院凶真”が「正常にイカれていく」ためには、彼を中心として壮大に奏でられる音楽が相応しいのであろう。


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