キャラソン日記 2024年6月編
こんにちは、私的音楽同好会です。
今回は、2024年6月分の #キャラソン日記 をまとめました。
ぜひ皆さまも、紹介文を読みながら曲を聴いてみていただければと思います。
6/8 ここから
歌唱:緒山まひろ(CV.高野麻里佳)
発表年:2019
作品名:お兄ちゃんはおしまい!
引きこもりのダメニートがかわいい女の子に変身するTSコメディ『お兄ちゃんはおしまい!』に登場する緒山まひろによる、引きこもり生活から抜け出す一歩を歌った曲。自宅警備員を自称する無職の成人男性であったまひろは、妹が開発した薬によってTSし、突然少女に変身してしまう。少女としての生活を過ごすにつれて、徐々に生活が改善し、「おふとん抜け出しておはよう」と言って外の世界に繰り出すようになる。学校生活に溶け込み、人の優しさに触れたまひろは、「ひとりの時間はおしまい」と呟くのだ。 ちなみにこの曲を調べる中で知ったことだが、キャラクターソングの中国語訳は”角色歌”らしい。勉強になります、多谢。
6/15 偉人たちの時間
歌唱:メリダ=アンジェル(CV.楠木ともり)
発表年:2019
作品名:アサシンズプライド
各登場人物の任務や運命と対峙していくファンタジー作品『アサシンズプライド』に登場するメリダ=アンジェルが不安を打ち明けた一曲。彼女は貴族の家に生まれながらマナを発現できない無能才女であったため、母親の不倫によって産まれた子だと疑われている。メリダ自身も真相は知らず、「ママってどんな恋したの」と不安になり、「強くはなれない私も まわりから見たら異人かな」と自分自身の存在をも疑ってしまう。合唱曲のようなコード進行と優しいピアノの伴奏の上に、彼女の震える声が乗せられると、少女が抱える不安が痛ましく伝わってくるのだ。
6/22 銀河に一人
歌唱:水島裕
発表年:1982
作品名:六神合体ゴッドマーズ
SFヒーローロボットアニメ『六神合体ゴッドマーズ』に登場する主人公マーズ / 明神 タケルの心情を歌った曲。 ギシン星で生まれたものの、幼少期に混乱に巻き込まれた関係で地球で育てられたため、ギシン星と地球の間で彼のアイデンティティが揺れていた。そのため「故郷の星を 遠く離れて生きる俺」と自分の境遇について憂い、「流れ星よ 教えてくれ」と銀河に向かって語りかけるのだ。 当時は子供やモンスターなどのキャラに比べて、青年のキャラが歌うことが珍しかった。そのためアニメ内では、マーズだけをアップにしたセリフのないロングシーンで使用されており、まるでマーズの内面を代弁するかのように使われていた。もしかしたら、80年前後にキャラクターソングに転機が訪れていたのかも知れない。
6/29 ハッピーエンドのそばで
歌唱:由比ヶ浜結衣(CV.東山奈央)
発表年:2015
作品名:やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。続
奉仕部での群像劇を描いた『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』に登場する由比ヶ浜結衣のキャラソン。 明るく素直でコミュニケーション力が高い彼女は、スルールカーストでトップのグループで過ごしていたが、雪ノ下雪乃の裏表のなさに憧れて奉仕部で過ごすようになる。やがて、比企谷八幡に好意を寄せるようになるものの、雪乃と八幡の気持ちを知り、自分の本音を「饒舌なふりして隠した」りするようになった。もちろん「本当は一番近くにいたい」けれども、「君がいて あたしと あたしたちがいる」ことを知っているからこそ、「諦めることが答えじゃない」と彼女なりの結論を出すのだ。 なお、この曲は東山奈央らしい明るい声で歌われているが、由比ヶ浜結衣がアニメ本編で見せた切ない声色で歌うところも是非聴いてみたい。