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一般的にフリースクールへ通う子どもの特性と、放課後デイへ通う子どもの特性は本質的なとこでは似ている。
両者の違いは、障がいの診断の有無や、親や本人が受容してるかどうか、てなこと。
不登校になるというのは、本質的なところからイジメなどの二次的な要因が絡み合ったため。
なので、子どもによっては、フリースクールと放課後デイを両使いすることもあるが、多くは放課後デイには行けないという場合が多い。
だから、フリースクールは障がいの有無は関係なく、放課後デイに行けない子どもも含めて安心できる居場所とならなければならない。
しかし、いくら努力してそういう居場所をつくろうがフリースクールへの公的補助制度は無い。

放課後デイは1人の子どもを受け入れると約1万円の利用料が入る。
利用者負担は1割の約1千円て、残りは公金で補助。
うちのフリースクールも利用者負担は約1千円。だけど、別にどこからも補助は入らない。
送迎や昼食、おやつや体験活動費用、傷害保険、そして勉強指導までおこない、出席日数に加算してもらうために毎日学校へ活動報告を提出しても、公的補助は一切無い。放課後デイの約2倍の時間預かってるのに、収入は1日に利用者が10人いても1万円にしかならない。
かといって、1人か2人でできる仕事ではない。
うちのスタッフ数は、この広い大隅の送迎やらなんやらで常時4~5人は必要だ。
放課後デイなら1日に利用者10人いれば約10万円入ってくるので充分運営できる。
それなのに、スタッフを1人か2人だけおいて、子どもたちには特に何もせず、公金を水増し請求して懐を肥やそうとするなんて許せない。
しっかりとしたチェック体制を取らなければ、利用する子どもたちが本当にかわいそうだ。
そんなとこがあるなら、少しくらい私たちのようなフリースクールにも公金まわしてくれよ!子守りみたいなことだけでなく、自立に向けた支援もしてるんだよ!今年も不登校から全日制高校を希望した子どもがいるんだよ!しかも、みんな合格したんだよ!
先日発覚した、放課後デイの補助金不正受給額が約17億円。
全国に約500か所くらいあるフリースクールに分配したら、1か所あたり約300万円。
それだけでもメッチャ助かる!
放課後デイ等の障がい福祉事業には年間約3500億円の公費が使われてる。
フリースクールに1千万円ずつ補助しても約50億円。
なんとかならんかねぇ~😔
っていう小言でした。

ついでに、
一応、当機構は放課後デイ開業要件を備えてるのですが、昼間の居場所づくりへの偏見がどこかさんにはまだあり、だからこの分野の制度化にすべてをかけたいと考えてるので、お金のために放課後デイに手を出そうとは考えていません。
儲からない仕事だからやめるとか、利用料払えないから受け入れを断るとかも考えていません。
そんなことをしたら、せっかく外に出れそうになってくれた子どもたちの行き場所が無くなってしまうから。

というわけで、皆さんのご協力が必要です!
マンスリーサポーターさんの随時募集していますので、よろしくお願いいたします😌

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大倉一真(一般社団法人パーソナルサービス支援機構 代表理事 / 鹿児島県大隅地域を拠点に不登校・ひきこもり支援、自殺対策事業などを展開)
私たちの仕組みだけではまだまだ十分とは言えません。ここ、鹿児島県大隅地域は東京都や大阪府くらいの広さであるにもかかわらず公共交通機関がほとんどなく、家族の送迎が無ければ支援に繋がることができません。特に、一人親や困窮家庭で支援が必要な方のために送迎の仕組みを充実していきたいです。