大倉一真(一般社団法人パーソナルサービス支援機構 代表理事 / 鹿児島県大隅地域を拠点に不登校・ひきこもり支援、自殺対策事業などを展開)
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「不登校・ひきこもり」「発達障がい」でも社会で活躍できるんだよ④ ~私が自立支援でかかわった6000人のご利用者さんから学んだこと~
今回も、ご相談に来られる親御さんの多くがお悩みになられていることに対して、お伝えさせていただいていることをご紹介したいと思います。これは、臨床心理など専門的な学びからの言葉ではなく、今まで関わったご利用者さんの姿から学んだことです。だからこそ、自信をもってお伝えさせていただいているお話しです。 「私の子育ての仕方が間違っていたのでしょうか?」それは決して違います。最初の投稿でもお話ししましたが、こうしてお子さんのことを本当に心配し、相談される親御さんの育て方が悪いなんてはず
「不登校・ひきこもり」「発達障がい」でも社会で活躍できるんだよ③ ~私が自立支援でかかわった6000人のご利用者さんから学んだこと~
今回は、親御さんからのご相談で、多くの方に共通する内容のものをご紹介したいと思います。相談内容が同じでも、個々の抱える背景などが違うので、同じ対応ですべてが解決するわけではありませんが、少しは胸のつっかえが取れるかなと思います。 子どもの「やる気スイッチ」の探し方を教えてください。はい。子どもにやる気スイッチなんてありません。 では、お尋ねします。親御さんのやる気スイッチはどこですか?何があればそのスイッチが入りますか?大人でも、恋人ができたり、結婚が決まったり、子どもが
「不登校・ひきこもり」「発達障がい」でも社会で活躍できるんだよ② ~私が自立支援でかかわった6000人のご利用者さんから学んだこと~
小学校の児童らを襲撃した「川崎事件」と家庭内暴力の末に実父が我が子を殺害した「次官事件」。報道や一部の世論では、両ケースに共通するキーワードを「ひきこもり」としています。そのためか、これらの事件後、私たちの機構へ同じようにひきこもり状態となっているお子さんを持つ親御さんからの相談が増えています。また、メール相談に関しては、この1か月で80件近くにもなりました。 「私のとこの子どもも何か事件を起こさないでしょうか?」私が今回の両ケースに共通するキーワードは「孤立」だと考えてい
「不登校・ひきこもり」「発達障がい」でも社会で活躍できるんだよ① ~私が自立支援でかかわった6000人のご利用者さんから学んだこと~
はじめまして。一般社団法人パーソナルサービス支援機構の代表をしております大倉と申します。 私はこれまでに、ホームレスや生活困窮状態の方の生活面や就労の支援、不登校やひきこもりなどといった、生きづらさを抱えている方の一歩を踏み出すための支援にかかわり、20年間で約6000人の方と出会ってきました。この6000人の方、一人ひとりが抱えている課題や背景は全く違い、出会った時の本人のモチベーションも違います。なので、過去の事例と同じようにおこなえば支援が成功するというものではないた