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今、この一瞬に最善を尽くす。

今日もありがとうございます。パーソナルサポーターの山田です(^ ^)

自分の信念や考えに基づいて行動し、そして結果も出している。そのような実力のある方のお話は実践に基づいた話が多く、発する言葉に説得力や重みがあるように感じます。

プロ野球選手として3度の三冠王、元中日ドラゴンズ監督としてもチームを8年間連続Aクラス、4度のリーグ優勝に導くなど、名実ともに有名な落合さんのお話は学ぶべきことばかりです。

もう10年ほど前の話になりますが、こちらの書籍が出版された後に開催された講演会に参加しました。テレビで拝見するそのままに、自然体でお話されていた姿が今でも印象に残っています。

今回は、こちらの書籍から心に響く学びを残したいと思います。

◻︎「俺は監督に嫌わせているんじゃないか」。プロ野球界には、そう思いながら悶々とプレーしている選手がいる。一般社会でも「あの上司とは相性が合わない」と悩んでいる人は少なくないという。私から言えることはただひとつ。「そんな逃げ道を自分で作るな」。そもそも、相性で人間関係を築いたり、ものを考えるのは配偶者、家族、恋人、友人といった私生活の場面だ。社会、あるいは組織に必要なのは「能力」である。(中略)「俺は好き嫌いで選手を使うことはない」。それでも、一軍へなかなか昇格できなかったり、一軍でも出場機会を与えられないと、その原因を首脳陣との相性に求めてしまう選手はいるようだ。(中略)そう思う前に、やることはいくらでもあるだろう。大切なのは、「自分の置かれている立場を、自身で正当に自己評価すること」である。正当にというのは、自分と向き合い、冷静に組織の中における今の自分の立ち位置を見るということ。

◻︎「不安もなく生きていたり、絶対的な自信を持っている人間などいない」。私が半強制的なポスト・シーズンの練習で学んだのは、「不安だから練習する」という原則である。

◻︎人間の成長にとって大切な要素として「心技体」という言葉がある。(中略)では、この3つの要素を大切な順に並べるとどうなるか。私は「体・技・心」になると思う。プロ野球選手だからというわけではなく、ビジネスマンであれ学生であれ、仕事や勉学に打ち込む時には体力が必要だ。(中略)要は仕事をしていく体力ということだ。技と心は序列をつけにくいが、技術を持っている人間は心を病まないという意味で技を先にした

◻︎邪念を振り払い、今、この一瞬に最善を尽くす。監督の采配とは、ひと言で言えば、そういうものだと思う。

◻︎社会や組織には本音と建前がある。ただし、「今一番大事なことは何か」という点だけは見誤ることなく、そこには最善の手を打たなければならないだろう。

◻︎個人的には、「勝ち組」、「負け組」という言葉が簡単に使われていることが好きではない。(中略)人生はどこでチャンスが訪れたり、自分を生かせる仕事と巡り合えるかわからない。そう考えれば、仕事で思い通りの実績を上げられなかったり、希望の職種ではなかなか採用してくれる企業がなかったりで、志望校に合格できず浪人している人たちも、決して「負け組」ではなく、勝利を目指す道の途中にいる人だと考えられる。(中略)つまり、道の先にある「勝利」の定義とは、人それぞれなのだ。もっと言えば、「勝利」の正体が何なのか、すべてがわかった上で突き進んでいる人などいないのだと思う。

◻︎何も反省せずに失敗を繰り返すことは論外だが、失敗を引きずって無難なプレーしかしなくなることも成長の妨げになるのだ。ミスそのもの、またミスをどう反省したかが間違っていなければ、私は選手を叱ることはない。その選手の自己成長を「見ているだけ」だ。では、私が選手を叱るのはどういう場面か。それは「手抜き」によるミスをした、つまり、自分のできることをやらなかった時である。

◻︎どんなに高く評価された選手でも、何から何まで完璧というわけではない。(中略)指導者は、欠点を長所に変える目を持って新人に接していくことが大切なのだ。

◻︎組織を統括する立場になった者は、まず部下たちに「こうすればいいんだ」という方法論を示し、それで部下を動かしながら「やればできるんだ」という成果を見せてやることが大切だということだ。(中略)ひと口に "成果" と言っても、業種によってさまざまだろう。重要なのは、自信をつけさせ、それを確信に変えてやること

◻︎好きにやることは責任が伴う。好き勝手とは違うのだ。

◻︎厳しいことを言ってくれる人の言うことほど、しっかりと聞きなさい

◻︎「言われなくてもわかっている」で片づける部下は大成しないと書いた。自分の仕事だからこそ、まだまだ知らないことがあるはずだと言う謙虚な姿勢を持ち、仲間、ライバル、同業他社が何かに取り組もうとしている際には、深い関心を寄せながら観察してみるべきだ。

◻︎どうも普段とは違うんじゃないかと感じることができれば、頭がその理由を探ろうと働きだす。つまり、視覚で捉えている情報は同じでも、固定観念を取り除けば、さまざまな情報が得られることが多いのだ。

◻︎変わるべき部分と変わってはいけない部分を見極めるためには、毎日よりも、何日かおきに見たほうがいい

◻︎歴史を学ばないということは、その世界や組織の衰退につながるとさえ思う。(中略)歴史を学ぶことは、同じような失敗を繰り返さないことにもつながるはずだ。

◻︎今日の戦いに全力を尽くさなければ、明日も来年もないだろう

出典)落合博満:采配. ダイヤモンド社.

プロの厳しい世界で、選手としても監督としても長年戦ってこられた方の言葉はどれも重みがあります。この記事を読んでくださるあなたにとっても、今日の何かの活力になる言葉があれば嬉しいです。

今日も来ていただきありがとうございます。
私も今日の戦いに全力を尽くします。
それでは、いってらっしゃい(^ ^)

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