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おにぎりには気をつけろ

行動範囲の狭い私は、基本的に日々の移動は自転車に頼り切った生活をしている。

どこに行くのにも自転車。

自転車に乗らない日はほとんどと言っていいほどない。

だからこそ、交通ルールにはかなり気を使って走っている。

左側通行を原則として、基本的には車道を走るようにしているし、歩道が歩行者と自転車が分離しているところは、必ず自転車の方を走っている。

しかしながら、歩きスマホをしている歩行者や、イヤホンをして後方確認をせずに無理な通行をしてくる歩行者にはヒヤリとする瞬間が多々ある。




その日も、いつものように歩行者側と自転車側が分離されている歩道を走っていた。

走り慣れた道。道幅はそれほど広くはないが、見通しも良く走りやすい道だ。

すぐ手前には進行方向を同じにした歩行者がいた。

まだ大学生くらいの若い子だった。

どうやら歩きスマホをしているようで、時おり下を向きながらあっちにフラフラ、こっちにフラフラしながら歩いている。

轢かないように注意して後ろ走っていたが、行動が読めず急な方向転換をしてきたら怖いので、早く抜いてしまいたいと思っていた。

男の子がスピードを落としたタイミングを見失わずに、スルリと横を通りぬけた。

何をそんなに集中して見ているんだ。と、抜くタイミングでその子の手元にチラッと目をやったら、あろうことか手に握りしめられていたのはスマホではなく、おにぎりだった。


あれ…。えっ!?おにぎり!?!?


私が通り抜ける時も、まるで初めておにぎりを口にした人類かのように、360度ぐるりと回転させながらおにぎりを観察していた。

想像もできない状況にあっけに取られてしまった。

いやしかし、歩きスマホと同様に歩きおにぎりもまた危険な行為であることには変わりない。

どうか、おにぎりを食べる時は前を向いて食べてくれ。

なんなら、その辺の公園でお茶でも片手に持ちながら食べたほうがきっとより美味しいよ。



歩行中の危険行為は、何も文明の進化によって生み出されるものばかりでは無いようだ。

これからは、歩きおにぎりの危険性も視野にいれなくてはならない。

おにぎりには気をつけろ。


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夏沢 ぺろみ
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