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祖父を自死で亡くし、一年経過して思うこと

2022年8月25日の早朝、絶縁状態に近かった母からLINEが来た。

『朝早くごめん。じいじが亡くなりました。』


頭を鈍器で殴られたような衝撃。全身の震えと謎の発汗。戸惑いという言葉だけでは表すことのできないパニック感が一瞬にして身体中を駆け巡ったことを覚えている。



あの日からもう一年が経つ。ちょうど20日に前倒しで一周忌法要を済ませたところだ。


あれからこんなにも時が経っているというのに、私は何も前進ができなかった。

祖父が亡くなり、もともと再発していたうつ病が以前よりひどくなった。

それが何故だか悔しくてやるせなくて、悲しみを掻き消すため、無理矢理にでも前を向くために一時は人と会う予定を詰めまくった。地域活動も沢山した。


でも、たぶんそれが間違っていたのかもしれない。


私は本当に人間関係が昔からてんでダメで、障害がある上にHSP気質もあることから元々は人と会うのがあまり好きではない。

話も上手くないし、そもそもじっとしてご飯を食べるということが苦手で一時間で限界だし、他人を傷つけたくない一心で大きな猫をかぶって接するので、本当に心の底から疲れ切ってしまうのだ。

誰かとご飯に行った後とか、遊んだ後は基本的に寝込んでしまう。

もちろん、楽しい気持ちが全くないわけではないんだけどね。


そんなことを続けていたら、ここ数ヶ月で大きな反動が来てしまった。

一見良い傾向を見せ始めていたうつ病もまた逆戻り。

何もしたくない、何にも興味を持てない、コミュニケーションを取ることが困難で誰にも会いたくない日々が続いていて、引きこもりがちの生活を送っている。

毎日そういったわけじゃないんだけど、楽しい時間が過ぎた後には決まって落ち込んで『消えていなくなりたい』という感情が頭をよぎる。


その時に考えるのは決まって祖父のこと。


あの日から一日たりとも忘れたことなんて無いけれど、心が落ち込んでいる時にはいつもより強く考えてしまう。

私の父がわりだったのに、心配と迷惑と不安だけを与えてしまって何も返すことができなかった。

最後には家を飛び出し、そのまま音信不通になって何年も顔を見ることも連絡を取ることもないままお別れをしてしまった。

祖父の葬儀の後、伯父といつものことながら口喧嘩をした時に『お前がそんな性格だから、じいだってずっと困ってたんじゃないのか。』と言われたことが頭からこびりついて離れない。

この言葉を思い返すと今でもしゃくりあげて泣いてしまう。

多分それは私が一番気にしていたことだから。

今でも祖父のことを想って毎日涙を流している。

正直、後悔ばかりだ。
失って気がつくなんて本当に情けないけれど、多分あの時に家を飛び出さなかったら私がその時に死を選択していたはず。

だとしたら、どうするのが正しかったのだろう。

答えの出ない問いを延々と繰り返しては自分を責めて泣いてばかり。

でも、祖父の死をいまだに受け入れられなくて、立ち止まっているのは私だけ。

他の家族は皆、自分の生活をやりこなしている。

どうして私はみんなとは違うのだろう。悲痛な別れ方をしたからだろうか。

本当は私も泣いてばかりじゃなくて笑いたい。前を向きたい。

でも、今の私には何の気力もないのだ。

見ている世界、全てが澱んでいて空気が重たく感じる。

日々の生活もままならなくて、なんとか一日を生きて終えるだけが精一杯。

地域のことも全てやめてしまった。SNSを見ることすら辛い。

いつかまたお腹を抱えて笑ったり、それなりのお金を稼いだり、楽しいことを集める日々を送ることができるんだろうか。

時間が解決するとか何とか言うけれど、とてもそんな気はしない。




やっぱり、人間は落ち込むべき時に落ち込まないとこうやって後で反動がくるもんなんだな。

誰かが同じようなことをnoteに書いていたのを読み流していたけれど、あれは私への言葉だったのかもしれない。

一生消えない傷が膿まないように暮らしていくためには、まだもう少し時間がかかりそう。

後退してばかりだけれども、なんとか生活を整え直せるようにしたいね。


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夏沢 ぺろみ
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