#93 昨日の感想
昨日購入した2冊の本。
『女の園の星』最新刊。
そして『成瀬は天下を取りにいく』。
『女の園の星』は全て読み終えて、『成瀬は天下を取りにいく』も残りあと2話。
なので、軽く感想を書いていく。
ちなみに、どちらも具体的な話の内容に触れるネタバレは無いつもりだけど、気になる人はお気をつけて。
『女の園の星』4巻
このシリーズは大好きで、新刊が出れば必ず買う漫画の一つだが、今回もめちゃくちゃ面白かった。和山やま先生の作品は、ギャグのテンションがやや低めでじんわりと笑わせるものが多い印象なのだが、今回は20時間目がすごかった。誇張ではなく、本当に腹が捩れるくらい声を出して笑ってしまった。
完全に不意打ちの大型のボケがツボに入ってしまい「そうはならんだろ!」と声に出して叫んでから、しばらく次のコマ、次のページに進めなくなってしまった。
元々、私は本を読んでいる時のリアクションがやや大きめの人間ではあるのだが(みくのしんさんほどではない)、この星先生のシリーズは毎回「ふうっ……くっくっくっ……」と笑いが出てしまう。前に友人の家で読んでいた時に不気味がられるほどだ。
毎回毎回、この絶妙な温度感と巧みな画面構成、洗練されたセリフに魅了されまくりだが、今回もバチバチだ。最高でした。
『成瀬は天下を取りにいく』
こちらは初の試みで購入。
周りでの評判が非常に高かったのと、後学のために読んでおきたかったのだ。あと2話を残した状態だが、とりあえずの感想だけ。
こちらもじんわり系の笑いが随所に散りばめられた作品だが、キャラクター造形の巧みさが目を惹く内容だった。
セリフの量が少ないにも関わらず、その人物像が目に見えるようで、読んでいる側が魅了されるのも納得。文章も平易で読みやすく、余計なことが一切書かれていないので、テンポよく読めるのが心憎い。普段読書をしない人でも、スルスルと読めそうな感じがする。
もう少し読み込んで勉強しておきたい。
それに、私は滋賀県に足を踏み入れたことがないのだが、読んでいると西武大津店やその周辺の雰囲気が目に浮かぶようだ。細かな情景描写も巧みで、身悶えしそう。
ここからは個人的な話になるが、つくづく自分に「故郷・ふるさと」という概念がないのが憎まれるなと、こういう作品を読んでいて思う。
私は生まれも育ちも横浜という生粋のハマっ子なので、地方から東京に出てくる人の感覚や、地元への愛着というものが想像上のものでしかないのだ。
もちろん、慣れ親しんだ風景が変わりゆく物悲しさは私にも経験があるものの、しかしそれが東京から離れた場所で起こることでにより揺れ動く心というのは人生経験上、知り得ない。
私が横浜ではなく小田原や足柄辺りの出身だったらもう少し違っていたと思う。
だからこそ、地元に密着した話や地元愛のある話というのはとても興味深く、そこに向けた愛ある眼差しというのは眩しく感じられる。
愛のある作品は見ていてやはり美しい。
さて、日記を終えて夕飯を食べたら私もとっとと書き始めよう。
このままじゃ締め切りがヤバいぞ!