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絶対に失敗しないプレゼント選びマニュアル考えてみた (第5回/全9回)

ジャンルごとの傾向と対策編
~『食べ物・飲み物』を選ぶとき~

夫婦や恋人のような深い関係値の人から、職場の同僚の歓送迎会に至るまで、幅広い層へのプレゼントをまかなえる、ある意味『万能』と思われやすいジャンルなのが『食べ物・飲み物』のプレゼントですね。
バレンタイン・ホワイトデーなど、お菓子を渡すイベントでも活躍します。しかし、万能と思われがちなこのジャンルにもあらかじめ踏まえておきたい特徴があります。

今週からジャンルごとの傾向と対策を知るにあたって、3つの観点からそれぞれのジャンルの特徴を紹介し、その特徴に対して何を気をつけていけばいいかを考えていきましょう。
3つの観点はそれぞれ「消費特性」「価格特性」「商品特性」のくくりに分けられます。

「消費特性」はそのジャンルのプレゼントを使用する上での特徴
「価格特性」は大体の相場感や値段の幅
「商品特性」はそのジャンルだけに備わる特徴

などをまとめた内容になります。
では『食べ物・飲み物』系プレゼントの各特徴を見てみましょう。

◆消費特性:飲食したらなくなるので形に残らない
◆価格特性:高級品からプチプラまで幅広い商品が充実している
◆商品特性:同じような商品でも味の違うものなどバリエーションが豊富

大まかにはこのような特徴が飲食物系プレゼントの特徴と言えるでしょう。
では、それぞれの特徴に沿った傾向・対策を見ていきましょう。

【消費特性への傾向と対策】
飲食物の最大の特徴は「消え物である」こと

消え物である飲食物は、関係値の浅い人に対して気負いせずに楽しんでもらえるというメリットもある一方で、関係値の深い人に対しては少し寂しく感じられるというデメリットもあります。
ではまず、それぞれのザックリとした関係値ごとに飲食物をプレゼントとして渡す際に最適なシチュエーションを紹介します。

《恋人・パートナーの場合》
付き合いたてや結婚したての甘い時間を過ごしている期間中の誕生日や記念日などには、飲食物のプレゼントはあまりオススメしません。せっかくなら思い出に残るモノの方が、お互いにとっても、今後の関係構築を考えると良いと思います。
ただ、関係を育んである程度時間が立ち、相手の好みも趣向も分かってきたくらいであれば、普段飲めない高級な食材やお取り寄せの料理、あるいは次の記念日まで熟成させるワインなどといったものは最適だと思います。

《友人の場合》
付き合いの浅い人から、十年以上の付き合いになる人まで、友人に渡すプレゼントとして飲食物は最適だと言えます。ただし、相手の結婚祝や出産祝いなど、ライフステージに関わるイベントの場合は、上記と同様にある程度形に残るモノにしたほうが無難です。
相手の好みがある程度分かっている場合は、あまり知られていないメーカーのちょっと良い商品や、普段嗜んでいる嗜好品のちょっと高級なものなどは喜ばれることが多いでしょう。ただし、相手の嫌いなものやアレルギーのあるものに関しては要注意!場合によっては関係が絶たれます。

《職場の人の場合》
普段からお世話になっているものの、あまり過度な期待やゴマスリ感を避けたいのがこの人達ですね。プライベートでも絡みのある場合や、長い期間お世話になっている場合はどんなイベントでも形に残るものでも良いですが、そうでない場合は飲食物のプレゼントは気軽に渡せるので最適です。
歓送迎会のように少数の人に対して渡すイベントから、年末の忘年会・クリスマス会のような人の大勢集まるイベントでも、このテのプレゼントは一番ハズレがないです。ただし、相手の好みなどには正しく配慮しましょう。


【価格特性の傾向と対策】
「千疋屋」と「コージコーナー」どちらを選ぶか

「千疋屋」は銀座に本店を構える、高級フルーツ店です。質の高いフルーツを使用したゼリーやケーキなどは、リッチなお値段にも納得の美味しい商品が揃っています。


一方「コージコーナー」も同じく銀座に本店を構える菓子店ですが、こちらのコストパフォーマンスの良さはご存知でしょう。先程の千疋屋でフルーツのショートケーキを1切れ買うと702円ですが、同じようなショートケーキがコージコーナーでは453円~500円程度で購入できます。しかも、サイズが大きいので満足感も高く、店舗数も多いので気軽に買いに行けます。


同じような生菓子を買うにせよ、時と場合に応じてどちらを選ぶべきかというのは決まってきます。

「え、千疋屋を選べば間違いないんじゃないの? だって高級なんだし」

と考える方もいるかも知れません。
もし、あなたが経済的にかなり余裕もある方ならその選択も止めませんが、色んな経済レベルの人たちが集まるイベント(保護者会、全社忘年会…などなど)に、そんな高級品を持っていくと嫌味な印象を与える可能性があります。もちろん、そんな高級品を大量に買わなきゃいけないなんてことになれば、あなたのお財布にもかなりのダメージが与えられるでしょう。

高級品とプチプラ商品を渡すのにもTPOがあります。
今回のケーキのような生菓子を選ぶ場合、どんな時に、どちらを選ぶべきかを紹介しましょう。

《千疋屋の場合》
・一親等程度の家族内で、誰かの記念日を祝う場合
・親しい誰かの入院へのお見舞いとして(お腹の病気ではない場合に限る)
・親しい友人・恋人・パートナーへ
(誕生日や仲直りなど、理由は何でもOK)…など


このように、親しい誰かに1対1程度の人数で渡す場合、高級品だと特別感が出るのでとても喜ばれます。イベントも誕生日や記念日など、大きめの催しの際に最適ですが、もっと親しい人であればちょっとした日のプレゼントとしても喜ばれるでしょう。


《コージコーナーの場合》

・親戚や友人、同僚家族への手土産として(小さな子どもがいるなら尚可)
・佳境を迎えている職場(現場)への差し入れとして
・保護者会など複数の関係値の浅い他者にバラまく場合 …など


幼い子どもがいたり、人数の多い場所に持っていく場合、プチプラで数を多く買えるコージコーナーのようなお菓子は最適です。前述したような嫌味な印象は持たれないですし、数が多いので気後れせずに楽しんでもらえます。
もちろん、どちらもその日のうちに消費されるようなイベントに持っていくのが望ましいでしょう。

今回、「千疋屋」と「コージコーナー」で比較してご紹介しましたが、もちろんこれは一例。要は「高級な一点物」を渡す時と「プチプラなものを沢山」渡す場合とで、最適なTPOが存在するということだけ、購入する前に少し考えておいたほうが良いということです。


【商品特性の傾向と対策】
飲食物系プレゼント成功の秘訣は“選ぶ楽しさ”

前述したように、例えば同じ紅茶でもアールグレイ、ダージリン、アッサムなど違った茶葉があるように、飲食物は同じような商品でも味や香り、産地などで違ったバリエーションがあるのも特徴の一つです。
先程のような高級品を渡すにせよ、プチプラ商品を渡すにせよ、こうしたバリエーションを多彩に含んだチョイスをするのが、飲食物プレゼント成功の秘訣です。

1対1で少し高級なプレゼントを渡す際に、ワインなどサイズの大きなお酒や、高級なフルーツジュース飲み比べセットのようなモノなど、あれこれバリエーションがあると却って迷惑にもなりますが(郵送してあげましょう)ボックスに入るような小ぶりなお菓子などは、イチゴ味からチョコレート味など、複数の味・種類のバリエーションがあると良いでしょう。
新しい味の食べ比べや飲み比べは、本人のその時の気分などに合わせて選ぶ楽しさがあるので、喜ばれることが多いです。
ただし、相手が一人暮らしの場合はあまり過剰な量だと、却って消費しきれずに持て余してしまうので、程々の分量を見極めることや、消費期限にも注意しましょう。
場合によってはバリエーションを揃えることにこだわらず、良質な一点物をプレゼントするのも大切なチョイスです。

複数名や大人数の場合、バリエーションは必須と言っても過言ではありません。それぞれ違った好みや趣向を持った人が集まっていることは明白なので、同じ商品ばかりだと、せっかくのプレゼントを楽しめず、遠慮してしまう人も出てしまいます。あまりにも大人数な場ではそれも仕方ありませんが、同じ店舗で購入するにしても、なるべくバリエーション豊かなチョイスを心がけてあげましょう。あなたのプレゼントに喜ぶ人が少しでも増えるはずです。

食べる

さて、飲食物プレゼントを選ぶ際のポイントに関して今回は紹介してきました。親しい間柄からそうでもない方まで、誰にでも渡す機会の多い食べ物や飲み物のプレゼントも、コツを掴めばワンランク上の素敵なチョイスにつながります。せっかくなら、デパ地下探検をしながら探すのも楽しいですよ。

次回は、同じく“無難なプレゼント”と思われがちな「文房具・化粧品」についてのご紹介!消耗品のプレゼントにも、思わぬ落とし穴が隠れています。

それでは、また次回お会いしましょう~

※毎週火曜日更新!次回は8月10日更新予定です。


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