2024年12月まで:読んだ本
昨年の分はこちら。
8月までの分はこちらに書いた。黒木氏の小説を除くと、45冊だった。本の感想というよりも、手元に置いていたそのタイミングでの感想や購入時の気分を書いている。
秋〜冬はとにかく忙しく、読んだ本を数えたら16冊だった。綺麗に読みきれていないものの、だいたい年に60冊。
立秋(乙川優三郎)→この著者は毎年必ず購入している。ここ数年で、個人的には文章(体)が一番きれいだなと感じる。
旅をする木(星野道夫)→むかし学校の教科書に載っていた文章の著者だった記憶があるけど、本を買ったのはそういえば初。
時間管理術(佐藤知一)→縁あって管理職やPMOを担当し、改めて自分の時間管理をするようになって以来、いくつかその類の本やスライドを読む習慣をつけている。最近は極端にキレイで現実のプロジェクト状況に即していなさそうなノウハウ本が平積みされているが、氏の論文やスライドや書籍はデータや情報が整理されていて、古い書籍であっても現在に通ずるところがある。Kindleに入れているものもあるし、本書のように手元に置いているものもある。出版が少し古いが、プロジェクト・マネジメント関連の本よりは細かく具体的に「計画の立て方」が書かれている。
走ることについて語るときに僕の語ること(村上春樹)→今年もこの季節なので、せっかくだしエッセイを購入。この年齢になっても、続けるって大事だなと思った。あと個人的にこのエッセイ以外だと、『国境の南、太陽の西』や『辺境・近境』も好き。
村上さんのところ コンプリート版(村上春樹、フジモトマサル)→膨大な量と思いつつも、氏の思考が知りたくてKindleで購入。電子で8400ページくらいで、さすがに読みきれないので折に触れてページをめくるくらいにしている。
自分はバカかもしれないと思ったときに読む本(竹内 薫)→たしか日本橋かどこかの書店で手に取った本。この本にも「目標は大事」みたいなコトが書いてある。卑下する前にやりましょう。
実務で役立つWBS(Work Breakdown Structures)入門(グレゴリー・ホーガン 他)→仕事用。通読というより、プロジェクトの合間での参考用に。まだまだ日本のITプロジェクトには、タスク管理がまともにされていない(できない)プロジェクトもある。何かを管理するには段取りが欠かせないが、簡単そうに見えて、実は日々の積み重ねがむずかしいことを再認識した。
ソフトウェア・テストの技法 第2版(マイヤーズ J. 他)→これも仕事用。自分がテスト設計をしなくなって数年経ち、だいぶ抜け落ちているを自覚したところで、古典的な本を買ってみた。今も昔もさほど見るべき観点は変わっていないという印象。
禁忌の子(山口未桜)→現役医師が書いた本ということで、その分野がどう書かれているか気になり購入。読んでいる最中は面白かった。
ガーデン(千早 茜)→積読が残っているというのに、11月の連休中日に買った。雰囲気がちょっと不思議な感じがした。表紙のせいもある?
グレート・ギャツビー(フィツジェラルド)→ある有名な格言を思い出し購入。なんとなく野崎訳。"two opposed ideas"を抱く(hold)文章はしばらく…、というよりずっと覚えておくようにしようかなと。
青い蜃気楼小説エンロン(黒木 亮)→若干、仕事用。あるつながりからエンロン事件について聞き、何も知らなかったので選んでみた。
傷を愛せるか(宮地尚子)→"vùlnerabílity"の訳というか概念が参考になった。医師ならでの視点だと思う。個人的に、最後のほうにいくつか線を引いた。加えて、最近こういう本を出したらしい。本作ふくめ、一般企業の管理職におすすめしたい。少なくとも自分が対峙する人間へ「想像力」が必要ということが分かると思う。
ビジョンプロセシング(中土井 僚)→さらに仕事用。
ここ数年は人の紹介でマネジメントやったり、自分から営業やったりとふらついているが、ついにコンサル領域へ。過去〜今のプロジェクトに照らし合わせつつ読み進めるも最近流行りのVUCAが登場したり、「昔コレあったな…、失敗/成功したのはこのあたりが背景か」と思いながら読んでいた。一方、コンサルといえど「こんなモンか」とシラけた。個人的に、ネットを眺めているとコンサルはすごそうに見えていたが、その内容やいざプロジェクトに入ると自分が昔やったこともコンサルと言えるのではないか?と思う面も多少あった。とはいえ、エンジニアとして参画して、純粋なコンサルと働く機会があれば嬉しい。彼/彼女らのストーリーや資料の作り方はエンジニアは身につけていないからだ。
立秋(乙川優三郎)→この著者は毎年必ず購入している。ここ数年で、個人的には文章(体)が一番きれいだなと感じる。
十五の夏(佐藤 優)→昔読んだ気がしたけどKindleになく購入。年末年始は久しぶりに人と会うので、そのお供で。何年も海外に行っておらず、英語も使わなくなっているが、こういうのを読むとまた行きたくなる。僕のパスポートは更新したきり、綺麗に仕舞われているし。
夜と霧(ヴィクトール・E・フランクル)→急遽読み始めたけど、年内に読み切るには重いテーマ。
「あらゆる状況で、生きることに対して自分の答えを見つけることが大切。自分の仕事や好きな人に責任を感じるなら、それが答えの一つで、生きることからは降りられない。」というまとめを自分なりにしておく。