格闘家の為のピーキング戦略
以前、格闘家のファイトキャンプ時に何をするんかという内容で、手始めに
『何をさせないのか?』
を書いてみました。
今回は本題の何をしていくのかを書いていきます。また、ファイトキャンプ期=減量期でもあるので、多くの方が購入いただいている『減量戦略』の内容と重複する部分もあるのをご了承ください。
さて試合前のファイトキャンプ(追い込み)時期にどの様な感じで練習を組んで重要となるボリュームコントロールをしていくのか。
当たり前ですが試合当日に最高のパフォーマンスが出せる様にピーク(頂点)に持っていく。まさに登山の様なことですね。
登山も山が低ければ登って直ぐに下山なんてラクチンですが、富士山くらいでも軽装で行かずにしっかりと準備していけばそこまで困難な道のりではないのは多くの先陣が立てた『道すじ(ルート)』があるからで、更に5000m、6000mと高い山になれば準備、荷物を運ぶシェルパ、複数のベースキャンプ、高地順応等おこなうべきことが増えて困難になってきます。日本の格闘技界に関しては科学的根拠をベースにおこなってきたのは僕が最初ではないかなと思います。
ピーキングとテーパリング
ピーキングとは
話がそれましたが、スポーツパフォーマンスにおけるピーキングとは
こちらに記載している通り、僕の様なコーチはフィジカル面の全面サポートをしつつ、ほかのコーチと連携して技術や戦術面を合わせて高めていきます。
そして肝心のテーパリング
テーパリングとは
僕らフィジカルコーチではここ6,7年で当たり前になってきている『テーパリング』というワード。意味は下記の通り
簡単にいうと、『段階的、戦略的にトレーニングを減らして体力を回復させつつパフォーマンスを上げる』ってことです。
スペインのイニゴ・ムジカさんが提唱し出したことで、このnoteでも書いてますが、
元々は走ったりバイク漕いだりすることが競技練習な持久系競技で推奨されてきたことで、非持久系競技でも色々と試されてきて、日本の格闘技界隈では僕がやりだして後輩たちに教えてきています。
ちょっと難しいことですが、僕らトレーナーだけでなくスキルコーチこそピーキングを理解して、試合直前に練習させ過ぎないことが重要になってきます。
「えっ、これくらいで良いの?」
と試合10日前くらいの練習で言われること多いんですが、そりゃそうですよ。この時期の細かい怪我が一番怖い。
減らす勇気をもちましょう。
ここからは専門的なことをツラツラと書いていますので、読むのしんどい方は『ファイトキャンプ時のトレーニング負荷と頻度』まで飛んでください。
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