アサリの産地偽装
今朝のニュースで熊本のアサリが出荷停止になると言っていました。今までもテレビで何回か取り上げられていますが、産地偽装が問題になっているのです。
中国や韓国から仕入れてきたアサリを熊本の海に撒いて、数日したらそれを熊本産として出荷する。それだけで値段は倍以上に跳ね上がるし、国産という事でバンバン売れるという訳です。
僕もスーパーに買い物に行くと、いつも熊本産のアサリが売っているのを目にします。そしていつも、こんなに全国にアサリを出荷できるぐらいアサリが取れるわけないよなぁ。実は中国産だろうなと思っていました。
この辺りは法律でなんとかして欲しいと思いつつ、仮に中国から持ってきたアサリが繁殖して、2代目3代目になっても中国産と言うのかと言われれば、それは熊本産だろうなと思いますし、じゃぁどの時点を持って熊本産というのかと言われるとわからなくなります。
区画を区切って世代管理でもしていれば別ですが、現実的には無理でしょうから。
同じことは牛肉にも言えます。
国産牛の定義というのが、全飼育期間の半分以上を国内で飼育していれば国産牛と呼んでもいいというものです。
オージービーフって固いから、やっぱり国産牛だよねといいながら、オーストラリアから輸入して日本で一定期間育てたオージー出身の国産牛を食べているかもしれません。
和牛と言うのはきちんと定義が決まっており、勝手に前述の牛肉を黒毛和牛なんて呼ぶことはできませんが、国産黒毛牛とか書かれていたら、黒毛和牛だと思ってしまいますよね。
でもって、外国からやってきた牛だったりしてもわかりません。
お祭りの屋台で「神戸牛」と堂々と謳った500円の串に刺したステーキを買った事がありますが、これは一体どこの部位?というぐらい固くて、全く噛み切れず雑巾を食べているようでした。
これなんかは買う時点で、まぁお祭りだからと解っていて買うのでいいですけど、さすがにお店で売るものにはもう少し厳しくして欲しいなと思います。
中国産は安いのに何故国産を買うのかと言えば、やはり安全・安心できるからです。僕は無農薬や有機栽培にこだわったりしませんし、国内なら産地は気にしません。
でも、値段は半分でも汚染された海や川で獲れた魚介類は食べたくないし、折角食べるなら、生産者が手塩にかけた柔らかい肉を食べたいから、国産にこだわるわけです。
とは言っても、外食で使われている食材なんてほとんどが輸入ものだし、中国産も大量に使われているわけで、あまりこだわっていても仕方ないのかなという気もします。
ただ売る側からしたら、中国産のアサリを国産として売れば利幅は大きいわけで、真面目に商売する人だけがバカを見るという仕組みはなんとかして欲しいです。悪貨は良貨を駆逐するといいますが、いずれ本当の国産の生鮮食品が無くなるのではと思います。
熊本産の他にも千葉産や北海道産のアサリもよく売られているけど、あれも同じなのかしら?
もう何を信じたらいいのやら。気にし過ぎなのかなぁ。