I always wait for something new(2001)
これは大学2年になる春に、30分足らずで書いた、小説というか、エッセイというか、のようなもの。しかも講義中に書いたらしい。
当時いつも電車を待っていた私を「待つ女」と命名した人がいるらしく(それが誰なのか、全く思い出せない・・・)、「待つ」について自分なりに考え、書きはじめたらなぜか乙女チックな方向にいったらしい。
今でも待つことは苦ではないし、待ち合わせに遅れてくる人を最大5時間くらい待ったこともある。よく待てるねって、よく言われるけど。わたしは基本「待つ女」なので、平気なのです。待たせるよりは、待つ。
待っているだけじゃダメなのは、よくわかっているんだけどね。
今回ずいぶん久しぶりに読んで、はずかしいというか、くすぐったいというか。けど、勇気を出して?、アップします(笑)
20になる年に書いた、かわいらしい文章だと思って、あたたかい心で読んでいただけると幸いです。note転記にあたり、基本的に原文ママです。
*
あたしはいつも何かを待ってる。
大スキな人だったり、友だちだったり。
ラッキーやハッピーやアイデアやタイミング。
10分待っても来ないバスや電車だったり。
待ってる時間を一生分ひっくるめてみたら、
もしかしたらどんな時間よりも長いのかなんて思えてくる。
待つ時間は楽しみを伴うこともあるけど、
大半はじっと耐えてる時間。
いらだったり、辛くなったり。
*
”それ”が楽しいコトだったり、
大スキなひとだったりするなら、
”待つ”コトは苦になんないからフシギだ。
けど、”それ”がいつくるかわからなかったりするから、
やっぱ神様はいじわるなんだ。
*
あたしはいつも待っていた。
眠っている間も、
授業中やバイト中も。
きっと産まれた時からずっとなんだと思う。
あたしがあたしらしく輝けるようにしてくれる人を。
”それって白馬の王子がくるよりムズカシイよ”って
みんな口々に言う。
そんな奴らは安っぽい石ころ級の恋に身をまかせていればいい。
そして年季の入った10円玉みたいにさびちゃえばいいんだ。
あたしがみんなの代わりにキラキラしてやるんだから。
*
待っているとはいえ、相手は人間だし、
やっぱり自分で動かないと見つかんない。 yeah, I know.
”外見よりも人間中身☆
あたしが輝ける要素がなくちゃダメ”
あ、でも並んで歩くならある程度のルックスも大切だな・・・
わがまま娘(あたし)の理想は続いていく。
”世界中のどこかにきっといると思う”
だからあたしは待つ。とにかく、とりあえず待つ。
その「待ち」は、ドキドキとスリルを伴う。
*
”何で待つの?自分で飛びこまなきゃ!”
そういう人もいる。
いや、飛びこむのはコワイよ。
だって、最悪なパターンを迎えたら傷つくでしょ?
もうあたしのココロに傷は不要だよ。
ひっかきの線を入れる余地はもうないんだ。
失恋して傷を増やしていくくらいなら、
待ってドキドキして胸が苦しいほうがずっと楽。
”それって結局逃げじゃん?”
そういう人がいるかもしれない。
けど、100%幸せになれるって保障がないなら、
やっぱり逃げたくもなるよ・・・
それか、気になるカレをみてるだけで、
ずっと小さな幸せにひたってる方がいい。
もしそのカレに相手がいるのがわかったとしても、
自分で飛びこむより傷は浅いしね。
待ってる人みんなが傷ついてる訳じゃなくて、
あたしがそうなだけ。
*
待つ時間はとても受け身だ。
平たく言えば、その”モノ”がくるまでじっとしてるんだから。
けど、あたしの対象物は人だから、
いつくるかわからない出会いのために、変わろうと決めた。
”一応”女の子らしくなろう。
輝くための基盤を創っておこう。
あたしの世界を見つけておこう。
努力したら、もしかしたら待つ時間も短くなるかもしれない。
どんな人があたしを輝かせてくれるんだろう?
いろいろ想像してみて、
そわそわしたり、にやけてみたり、ドキドキしたり、
あたしが輝くだけじゃなくて、
相手も輝かせてあげたいな。 2人でシリウス。
*
いつ出会えるかわからないカレのことを
ドキドキしてあたしは待つ。
輝く基盤を創りながら待つ。
いつまで待つかわからないけど、あたしは待つ。
I'm waiting fo you.
end.
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