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「メダリスト」全員優勝!!

こんにちはっっ!!!!
現在アニメ絶賛放送中「メダリスト」の話をしますっ!?!?
(イマジナリー司先生「挨拶が元気で天才!!まっすぐ全力な導入も最高!!」)

……ふざけてる場合じゃない、「メダリスト」が最高で最高って話を真面目にしてもいいですか。

フィギュアスケートで世界一のメダリストになるという夢を持つ結束(ゆいつか)いのりさんと、彼女を支え導くコーチ 明浦路(あけうらじ)司先生のコンビが世界を目指す、激アツなストーリー。

このツイートを見て(こんなアニメみたいな現実の話があるか!?)とひっくり返り、米津さんが全人類読めと言っているのなら、では……失礼して……拝見いたします……の一心で原作を読み始めると、現在出ている最新の12巻まで一気に読み、瞬く間にのめり込んでしまった。
アニメになったら、映像になったら、声が吹き込まれたら、音楽や効果音がついたら、どうなっちゃうんだろう!?
と初回放送を心待ちにし、今も一回一回の放送を楽しく観ている。
米津さんのOPをもう数えきれないくらい聴いている。

「メダリスト」のための曲すぎて……米津さんが描くいのりさんも可愛いすぎる……
素晴らしい出会いをくれてありがとう……ありがとう米津さん……ありがとう、つるまいかだ先生……ありがとう春瀬なつみさん……すべての関係者さまに感謝……



素晴らしい作品と、最大のリスペクトが込められた米津さんの曲を前にして何書いてもダサい気がするけど、以下、わたしが「メダリスト」が最高で最高だと思っている部分をあげます。気が済むまで好きに書いたらいいよ。
(好き放題やりすぎて6000字いってしまった!ので、見出しをつけました……記事投稿前プレビュー画面の私より)

決定的なネタバレはしないように表現を濁してはいますが、アニメでまだ登場していないキャラクターの名前が登場したり、台詞や場面の一部を引用したりしています。


いのりさんにぶん殴られて


すみません…最初に、正直に白状してしまうと、私は採点競技全般に対して若干の苦手意識を持っている……
人生をかけた大舞台、その勝負を左右する得点に審査員による評価という主観的で不確実な要素が、わずかでも絡んでくる可能性があることがどうにも苦手だ。みなその勝敗に納得できるものなのだろうか。誰かが理不尽に苦しめられる場面が訪れたりしないだろうか。
厳正で公平な審査が行われるための仕組みづくりはなされているのだとは思うが……
その点、誰の目から見ても白黒はっきり決着のつく競技に関しては、素直な心持ちで見ていられるのに。(いずれにも不正行為、出来レースがないと仮定すると)

そんなことを読み始める前は思っていたのだが、いのりさんの覚悟にぶん殴られた。

私はスケートで勝ち負けをやりたいんだ
選手としてメダリストになりたいから

つるまいかだ『メダリスト』score4 講談社


勝ち負けをやりたい……地獄を見据えた引き締まった表情……痺れたよ……この強さ……スケートにかける執念……こんな小さな女の子が……辛いことも苦しいことも全部受け止めて立ち向かう覚悟が決まっている……いのりさんの気持ちはそんなもんじゃ崩れたりなんかしない……
いのりさん、リンク外の人間が寝ぼけた発言をしてすみませんでした……これは光ちゃんにも怒られるやつ……
大人でも己の未熟さと向き合うのは勇気がいる、うまくできない自分を誰だって直視したくはない、それでも、それでもいのりさんは、真正面からできない自分と向き合い続け、努力と挑戦をやめない。希望を捨てない。転んでも失敗しても立ち上がる。
この台詞の後も数々の沁み入る名台詞を繰り出して、司先生をはじめとする周囲の人間たちを奮い上がらせ、自身が挑戦する姿を通して読者の心を鼓舞し続けているいのりさん……
それでもやっぱり年頃の女の子な部分も時折見せてくれて、かぁいいなあ〜〜と思っているよ。


フィギュアスケートの世界が厳しすぎる件

「メダリスト」を読んで改めて思ったけれど、フィギュアスケートってあまりにもシビアな世界だ……
お金と、周りの環境と、人との縁と、本人の才能と、センスと、運と、勝負強さと、うまくなれるだけの時間(年齢)と、それらがあってそして選手は皆たゆまぬ努力を積み重ねて、一瞬の演技に全てをかける。
そして努力が結果として実る保証はない、当日の身体状況にパフォーマンスが左右される、成長期の目まぐるしく変化する体と心に対応していかなければならない、怪我との戦い……今何も見ずに思い浮かぶのはこのくらいだけれど、きっと他にも数えきれない障壁があるはずだ。こんな不安定な地盤の上で完璧を要求されて……ごめん、なんかちょっともう既に泣いてしまいそうな感じある。とてつもない重りを背負って、そしてそんな苦しさなんかを見せずに、全部力に変換して、リンクの上では美しく軽やかに滑っているんだ……
バッジテストや大会の場面では、メインキャラクター以外にもたっくさんの選手たちが登場するけれど、(みんなかっこよくてかわいい!)この子たちみんないっぱいいっぱい練習して、何回も転びながら、でも諦めずに今日まで頑張ったんだ、それぞれに今日までの努力があったんだと想像すると、もう演技が終わるごとに拍手拍手の大喝采を送らざるを得ない。黙って見てなんかいられない。ごめん、あの、もう泣きそうで……


これが漫画の力……!

「メダリスト」を読んでいて思うこと。
漫画って………すごい!!すごい!すごすぎる!!!
私は日々そんなに漫画を読んでいる方ではないし、これまでの漫画遍歴も豊かでない。そして私自身、まったく絵が描けない。(誇張なく、へのへのもへじ限界レベル)
そんな素人なので、「なんかうまく言えないけど、こう……心に……ぐっ!て!きてぇ、それでブワッ!ってきて!」みたいな表現しかできないのがもどかしいが、とにかく心を動かされるのだ。

まず圧倒されるのが、スケートの滑走シーン。
フィギュアスケートの躍動感やスピード感が迸っている。もう紙からはみ出さんとばかりに。選手の動きを見ているだけで、頬に風を感じる……これを絵だけで表現しているのがすごい……
そして滑走中のジャンプやスピン、ステップ、動きの過程のどの瞬間が切り抜かれていてもみな美しくて見惚れてしまう。
大人も子どももそれぞれみな違う体つきをしているけれど、それぞれのキャラが一番美しく見える姿、ポーズで描かれているような気がする。
選手ごとに滑走シーンの描き方には変化がつけられているように感じるが、夜鷹純と岡崎いるかさんは特別に好きだ……圧倒される。視線も意識も釘付けにされてしまった。瞬きをする隙さえ与えられなかった。
ほんとうに臨場感もすごい。紙面越しの読者の心をあっという間にリンクサイドへ連れていく。自分の鼓動が速くなるのを感じるもん。
早くこの結末を知りたいのに、ページをめくるのが怖くて怖くてたまらない瞬間がある。お願いだ……(ジャンプを)降りてくれ……!降りろっっ…!と祈りながら読んでいる。体にもぐっと力がはいる。読んでいるだけなのに汗だくになっていたりする。滑走シーンが終わった後は小休止を挟まなければならないほどに。
読者としてこれまでの努力を見てきたから、ジャンプの着氷が綺麗にきまった時は飛び上がるほど嬉しいし、転んでしまった時や転ばずとも不完全なものになってしまった時は本当に悔しくてたまらない。冷たい氷に打ち付けられる選手の体を見せられ、その瞬間の選手の気持ちを想像すると(……痛え……痛ぇよ……!)
成功してもしなくても私は拍手を送り続けるよ。その挑戦は確実に次につながる。

もうひとつはキャラクターの表情。心情が痛いほどこちらに伝わってくる。
特に泣き顔の数々は、心を直接掴まれて揺さぶられているような感覚になる。
どれひとつとして同じ表情なんてなかった気がする。リアルの人間よりも人間らしい瞬間がある。
喜びの泣き顔も、悔しくてたまらない泣き顔も、複雑な感情が混ざり合ったさまが……ひしひしと感じられる……痛ぇよ……

好きなだけ司先生の話をする


(そろそろいいかな)思う存分大好きな司先生の話をしていいよ。

え、いいの!?ええと、どうしようかな、全部最高にかっこよくて大好きなんだけど、どこからいこうかな…ちょっと待ってね、司先生の最高ポイントを今10個に絞るから、10個くらいなら聞いてくれるよね

【元気!】
【前向き!】
【フレンドリー!】
【全力熱血!】
【ホカホカ!(体温が高い)】
【声が大きい!】
【眩しい笑顔!】パアッ!
【褒めの天才!】
褒め言葉のバリエーションなら俺に任せてください、無限に出せます。
私が特に唸った司先生の褒め表現はこれだ

つるまいかだ『メダリスト』score 13 講談社


【誠実!】
嘘をついたり取り繕ったりしない真っ直ぐな司先生がくれる言葉だから、どの言葉も本物だ……
【年齢問わず相手を対等に扱い尊重してくれる!】
いのりさんのこともちゃん付けでなくさん付けするし、他の選手に対しても〇〇選手って呼ぶ
【指導者スキル半端ない!】
自分と似た境遇を持ついのりさんの気持ちを一方的に決めつけたり、わかった気になることなく心に寄り添いつつも、自分ができなかったこと、叶えられなかった夢をいのりさんに押し付けたり託すのではなく、いのりさん個人の考えを尊重する……自他の境界の線引きがちゃんとできている司先生……人格者……尊敬しています
こんな先生に教えてもらえているいのりさん、いいなあ!
もしかして司先生って、子どものころ側にいてほしかった大人の理想像を具現化した存在!?
【子どもの味方になってくれる!】
たいへん心強い…
【子どもを信じてくれる!】
【ちゃんと見ていてくれる!】
【観察眼鋭すぎ!】
【大事な子どもさんをお預かりしている!という気持ちがひしひしと伝わる!】
【ダメなことや やっちゃいけないことは、理由と一緒にはっきり伝えてくれる!】
【うまくいかないことや、迷っていることは一緒に考えてくれる!】
【できなかった理由を教えてくれるから、次はそこを直せばいいんだってわかる!】
【嬉しいことがあった時は全力で喜んでくれる!】
司先生のガッツポーズ、拳ひとつで大地を鳴らせそう
【すぐ泣いちゃう!】ブワッ!
【頑張った子に司メダルくれる!】
【イライラすることがあっても一晩寝ると治っちゃう!】
【愛弟子のためにちょっと無理もしちゃう!】
身体は大事にね……
【「予想通りだね…」かっこいい!】
いのりさんを取り巻く環境に対して、あらゆる可能性を考えて準備してくれてる!焦らないのがかっこいい!
【背が高い!】
186cmムキ!ムキ!の大きな体躯を丸めて、130cm台コムキッ!ないのりさんと視線を合わせて話すために屈んで小さくなっている姿がわたしは好きだよ
【脚が5mある!スタイルが良い!】
【趣味がムキムキ!】
私はムキムキに魅力を感じたことはないけれど、大好きな司先生がムキムキだから……司先生のムキムキは好きってだけで……その…
【スケート大好きすぎる!】
【スケーティングがめちゃ上手い!】
【みんな見惚れちゃうくらい滑りがきれい!】
【もの持ちがとても良い!】
限界まで(たまに超える)使う!
【(多分)(かなり)車の運転上手そう!】
【(多分だけど)献血によく行ってそう!】
……これはただのイメージ

なんか暑(熱)くなってきたな……ここからはちょっと湿度の方も上げていいですか。

普段は熱血!!元気!!な司先生が、氷の上では指先まで意識が通った滑らかで繊細な滑りを見せ(魅せ)てくれるの、ありがたいですね……男性ならではの肉体美、力強さと繊細さの二面性……これが”大人の”余裕の滑りってやつをよ……まさしくこれが、見なよ、オレの司を…(※score13に登場する有名なシーン)
いいですか、色気って、余裕から生まれるんです。
司先生の肉体美に見惚れるのは勿論のことですが、司先生の内面が、ふとした拍子に見せる表情や仕草、言葉を通して無意識のうちに表面へと滲み出てくるその瞬間に、最高到達点へと駆け上がっていく。
眩しい笑顔の奥に垣間見える挫折や苦悩、重ねてきた経験、思考の一端にそっと触れた時、人としての深みや魅力を感じざるを得ない。

一見すると相反するような性質を多く併せ持っている司先生。
様々な側面にひとつずつ触れていく度に、より一層惹き込まれていくよ……
メダリストには司先生やいのりさんをはじめとして、こうした奥行きのあるキャラクターがたくさん登場するので、みなそれぞれに思入れも深い。


基本的に太陽のように明るい司先生だが、これだけでは終わらないのが俺たちの司だ。
【自分に対する自信の無さ】
いのりさんの成長のためなら全力前進!だけど自分のことは本当に後回しで遠慮がちだ。司先生の心配になるほどの自己犠牲の精神とも、今後決着がつくんだろうか。
どうして……どうしてそんなに才能があるのに、自分でも気づき始めているのに、頑なに自分を認めてあげないの……他の人にはとっても優しいのに、自分にはそんなに厳しく冷たく当たるの……司先生自身が司先生のことを誰よりも信じてあげて……
何故なんだ……苦労してきた過去と生まれ持った気質がそうさせるのか……
いのりさんを褒めるのとおんなじくらい、自分にも褒め言葉をかけてあげてくれよ……俺たちのかけがえのない大切な司なんだから……
誰の言葉も響かない暗く冷たいところへ、何故そんなにも強く自分の身を縛り付けているの……太陽みたいな存在の司先生が、どうして光があたる場所に身を置くことに怯えているの……光の方へ飛び込んでいいんだよ……
司先生のこういう部分を思うと、司先生という太陽ごと、いのりさんも含めた太陽系全体宇宙まるごとを抱きしめたい衝動に駆られる……(おまえは創造主か…?…何言ってんだ……)

そんな彼の心の奥底へ触れられるのはいのりさん、あなただ。
単行本7巻収録 score25を読んでいてそう強く感じた。特別に思い入れのある回。
何度も何度も読み返し、その度に全てが素晴らしすぎてしばらく呆けてしまう。
涙という体の反応は感情の昂りより少し遅れてやってきて、ページを一旦閉じた後に涙が滲んでくる。
司先生のあんな表情を見てしまったら、わたしは……私は……!
司先生の影の部分も全部受け止めて、光の方へ手をひいてあげてほしい。いのりさん、司先生をよろしくお願いします。
本当に司先生といのりさんは二人三脚の名コンビだなあ……お互いがお互いのおかげで成長している。互いがかけがえのない存在。出会ってくれてありがとう。これからもふたりの成長物語を見守らせてください。その絆を更に強いものにしていってください。挑戦を見届けるよ。応援し続けます。
いや、違うな、見届けるなんて、そんな安全圏で、第三者目線で傍観してなんかいられないな、冷たくて熱いリンクの上で、感情を揺さぶられながら、喜びも悔しさも全部噛み締めて一緒に乗り越えてくんだ!私にはその覚悟があります。

これからの人生を歩んでいく日々の中で、いのりさんと司先生が居てくれるということ、なんと心強いだろうか。挑戦する勇気をくれてありがとう。先生、わたし、頑張るから見守っていてね……!

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