フリーランス・自営の家庭教師がやっていること
この記事は、「#仕事のポリシー」というタグ付けをした、note の応募作品になります。
元々雑記で書こうとしていた内容ですが、せっかくなのでこちら側で投稿してみたいと思います。
公募というか、こういった公の雰囲気のする場所に応募するのは初めてで、書きながらかなり緊張しています。
ですが、何事も経験!の気持ちで書いてみようと思います。
(`・ω・´)シャキーン✨
よろしくお願い致します。
今回は目次をつけてみました。
あらためて、自己紹介
こんにちは。私教育どっとこむ管理人です。
(U*'ω'*)ノ
はじめましての方が多いと思いますので、簡単に自己紹介します。
自営業でこぢんまりと、家庭教師をやってます。
家庭教師の歴だけでいえば、25年以上(?)になります。
note では、いつもは「私教育」、特に「学習サービス・学習産業」に関する記事を掲載しています。
また、その周辺分野のテーマを、雑記の形で執筆しています。
自分の家庭教師サービスに紐づけをしないことで、誘導や印象操作をなるべく小さくし、忖度なく書きたいな、と思って始めました。
また、有料にはなりますが、コアとなる記事も掲載しております。
もしよろしければご購入ください。
(*- -)(*_ _)ペコリ
働き方、いろいろ
雇用されていない働き方
雇用されない働き方、ということで、「フリーランス」と「自営業」があるかと思います。
「個人事業主」という点では同じ枠組みに入りますが、ちょっと違うところがあります。
学習産業の中でしか経験がありませんが、フリーランスと自営業、両方経験した立場から、少しご紹介させてください。
フリーランスと自営の違い3点
<契約の点>
フリーランスは、その働き方が業務委託になります。
委託先の企業・事業所と業務委託契約を結び、当該の業務に当たります。
私は、複数の家庭教師派遣会社・学習塾などに業務委託講師として登録し、10年以上業務を行っていました。
基本的に1年契約で、毎年更新があります。
現在は業務委託やフリーランスの形ではほとんど行っておらず、2か所の事業所で、2名の生徒さんを指導しております。
対して、自営は業務委託などがなく、完全に自営形態になります。
自分で業を行っているので、契約はお客様との間だけになります。
<裁量の点>
裁量の点にも違いがあります。
フリーランスの場合は、「教科指導を教える」という業務に関しては、ある程度裁量でできるかとも思います。
少なくとも私が登録していた・現在も登録している事業所では、教え方や教える内容に関しては、自分の裁量がききます。
ですが、他の事業所では教材が決まっていたり、服装が決まっていたりなど、細かな制約があるかもしれません。
契約時に確認した方がよいと思います。
また、事業所の意向にある程度従わなければいけない点もあります。
夏休みなどの長期休暇の際に、指導の増回提案や講習の宣伝、勧誘などを行うことが業務の一環でありました。
一方自営業では、もちろんすべてが自分の裁量になります。
教科指導はもちろん、生徒さんや保護者さまのご相談や、契約内容の見直しなど、あらゆることを自分の裁量でやれます。
「やれます」と書きましたが、「やらなければいけません」と書き換えてもいいかと思います。
<営業の点>
営業に関しては、フリーランス講師時代はまったく困りませんでした。
会社の事務局が応募した生徒さんやご家庭の状況等を見て、講師に適切に配分していたからです。
もちろん会社も利潤の追求がありますので、会社や事業所にとって「利益が薄い講師」にはあまり案件を回しません。
利益の薄い講師とは、
成績を上げられない、合格させられない ⇐ 実績面
指導回数を増回できない ⇐ 営業面
の2点があります。
私は、むやみに指導回数を増回しない主義でした。
生徒さんにもご家庭にも、「必要でしたら……」くらいのご案内しかしませんでした。
その代わり、与えられた指導枠の中で、成績を上げる・合格させるための腕をひたすら磨いてきました。
そのため、事業所にとっても、「金は取ってこれないが、成績上昇させられる&合格実績を作れる講師」として、コンスタントに案件紹介が続きました。
しかし、自営業がメインとなってからは、営業が大変です。
何もしなくてもある程度生徒さんが割り振られていた業務委託・フリーランス時代に比べ、営業も自分でやらないといけなくなりました。
営業だけではありません。
進路指導、保護者さまとのやりとり、生徒さんの対応、税務関係、営業や販促、などなど。
ゼロからのスタートでしたが、フリーランスと一部併用しながらも、なんとか5年間、自分のお店の屋号を潰すことなくやれています。
ε-(´∀`*)ホッ💦
仕事をする上で大事にしていること
ベースとして大事にしていること
前置きを長々と書いてしまい、すみません。
少しずつ本題に入ります。
業務委託・フリーランス講師の時代を経て、自営に軸足を置いている現在だからこそ、実感を伴って分かってきたことがあります。
前提として、どんな仕事でも共通して大事な事柄があります。
私も、以下の事はベースとして大事にしています。
ほう・れん・そうを密にする
誠実に対応する
スキルの向上
<ほう・れん・そうを密にする>
業務委託・フリーランス時代は、保護者さま側との連絡は会社や事務局が行うことがほとんどでした。
特に契約や増回・交代などの処理は、いち講師である私の範疇を超えたところにありました。
ですが、自営に軸足を置いてからは、生徒さん・保護者さまともに、かなり密に情報交換をしています。
定期的にお子さまの様子を 折に触れて LINE で送ってくださる保護者さまもいらっしゃるほどです。
特に受験の時期や進路決定する場面では、学生さんご本人と保護者さま含めたご家族が一丸となることで、良い結果に結びつくことが多くありました。
そのため、連絡を密に取るだけではなく、そのための下調べ、資料作りなども含めて、円滑なコミュニケーションがとれるようにしています。
<誠実に対応する>
もともとこの note を始めた理由のひとつが、「学習産業にしっかり向き合ってほしい」というものです。
この記事で長々と語るのは主旨から外れるので控えますが、誠実ではない学習サービスの対応なども多々見てきております。
自営に軸足を置いたのも、なるべく誠実に生徒さん、保護者さまに対応したいという気持ちからです。
私が考える「誠実」とは、「正直」×「真心」です。
正直だけでは片手落ちになります。
そこに相手のこと(生徒さん&保護者さま)を想う気持ちを乗せて、方法論はロジカルに落とし込む。
そういった姿が理想です。
<スキルの向上>
スキルの向上に関しては、日々継続的に取り組んでいます。
現在では、駆け出し当初より、さまざまな科目を指導することができています。
それも、少しずつ継続して続けているからこそだと思います。
教科指導だけではありません。
連絡や資料作りなども「スキル」に含めます。
私自身、継続するしか能が無い人間です。
また、スキルが上がるような「裏技」はあまり無いなぁ、とも思っています。
失敗や試行錯誤を経験しながら、それでも継続することで、少しずつスキルが上がっていくのかな?
と、日々継続しながら感じています。
もっとも大事にしていること
上記の3点ををベースとしながら、もっとも気をつけていること、大切にしていることがあります。
それは、一生懸命・丁寧にやることです。
抽象的になってしまってすみません。
また、ここまで引っ張っておいて、小学校の学級目標かよ!となった方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、いちおう補足させてください。
(;´∀`)💦
メラビアンの法則、というものがあります。
さて、会話そのものが与える影響は7%であることに対し、視覚や聴覚が与える影響は93%になります。
心理学を勉強していた時期もあるので、専門用語を使いますと、
● 会話の内容的な、言語を介するコミュニケーション
⇒「バーバル・コミュニケーション」
● 身振り手振り、雰囲気や声の抑揚など、言語外のコミュニケーション
⇒「ノンバーバル・コミュニケーション」
といいます。
つまり、コミュニケーションにおいては、言語的(バーバル)な内容よりも、非言語的(ノンバーバル)な内容の方が影響が強く出る、と言われています。
これが学習サービスにそっくりそのまま当てはまるか分かりませんが、それなりの年月、学習産業に携わってきた経験としては、
学生さんも保護者さまも、意外と言語外コミュニケーションでつながっているな
ということです。
手前みそになってしまいますが、本当に最近、こんなことがありました。
8月11日(金)のことです。
生徒さんから、休憩時間中にこんなことを言われました。
(*'ω'*)「なんかぁ、塾とかのセンセーって、一生懸命?本気で?やってんのかなー?って……」
シンプルながら、肝が冷える質問です。
どういうことかもう少し詳しく聞いてみると、その生徒さんが昨年まで通っていた塾の話をしてくれました。
(´・ω・`)「なんかぁ、ビミョーな感じで……あんまやる気が出なかったし、授業もつまんないし、結果も出なかったから、んー」
ということでした。
(なるべくご本人の言葉に忠実に書きました)
言語化する練習を積んでこなかったこともあるでしょう。
自分の思いや考えを適切な言葉にする能力は、決して高くない生徒さんだと思います。
ですが、その生徒さんの心の中のビミョーさやモヤモヤは、おそらく塾で教わる内容「以外」のところで感じ取ったものも含まれていると思います。
誰が教えたって、知識に大きく差がでるものではないからです。
ちなみに上記で例に挙げた生徒さんは、今年の1月から私の学習システムをご利用になり、成績はじわじわと上昇中です。
そして、ありがたいことに、私の指導は、
(*´▽`*)「楽しい!おもしろい!時間があっという間だ!!」
と言ってくれます。
もちろん「楽しい・おもしろい」だけで成績は上がりません。
問題の解説、知識の伝達、解法の定着など、ロジカルに行うところはそうできるに越したことはありません。
ですが、私との60分、90分を、これまでと違う前向きな気持ちで過ごしてもらえることは、いち講師として本当に嬉しいことです。
この生徒さん以前にも、同様な内容をさまざま生徒さん、保護者さまから聞く機会がありました。
それらの経験を基に、完全に持論になりますが、
手を抜いてたり、テキトーにやってると、生徒さん、いずれは保護者さまに伝わります。
どれだけ会話のテクニックや指導のシステムを構築しても、言語外のところの振る舞い・所作・態度などににじみ出てしまうものがあるのかな?と。
なので、どれだけその瞬間に一生懸命、丁寧になれるか。
が、私が仕事をする上で、いちばん大事にしていることです。
生徒さんに「丁寧にやってね」と言うのならば、自分が丁寧に物事を行う。生徒さんに「少しずつ毎日継続してね」と言うのならば、自分が毎日継続する。
言うのは簡単でも、行うのは意外と難しいです。
さらに、続けていくのは、さらなる精神力を要します。
それらの取り組みや継続が、取り立てて言わなくても、普段の教え方、お話しの中、所作などで、少しでも生徒さんや保護者さまに伝わっていれば僥倖です。
この投稿ではマインド・心構え的なことを中心に執筆致しました。実務やテクニカル寄りの内容は、また別記事で書ければと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
次回のコラムでまたお会いできることを楽しみにしています。
(U*´ω`*)ノシ
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