月の道 - ミツマチヨシコ
9月は中秋の名月がありました。
旧暦8月15日の月を「中秋の名月」とよび、その日にお月見をするという風習ですが、日本ではさらに翌月旧暦9月13日の月を眺める「十三夜」という風習があります。
今年は中秋の名月は9月17日でしたが来年は10月7日。計算上、最も遅い中秋の名月に近いです。
なお、今年は十三夜は10月15日となります。
水辺で月を眺めると、月が水に映って道ができるように見えることがありますね。それを月の道と呼ぶことがあります。
絵の月は、欠け方から明け方の月をイメージしています。
夜明け前、月が照らす水面に浮かぶ小舟が拾う星のかけらのイメージ。現在明るくなりつつある紫金山・アトラス彗星が念頭にありました。
11年前のアイソン彗星は、私が星にまつわる仕事をし始めてから最初に明るくなるのでは?と注目され、わくわくと初めての彗星観察を準備していた天体ですが、近日点を通過した際、崩壊してしまい、結局まだ肉眼で見られる彗星をちゃんと観察できていないのが悔しいと思っていたので、そのリベンジを期待して星を拾いたいと思っていたのです。
現在、明け方の空でそれこそ細い月と共演して見えている紫金山・アトラス彗星は期待通りどんどん明るくなっており、29日の近日点通過でずいぶん尾が伸びているとのこと。10月は夕方、水星が見えるかもしれません。
ミツマチヨシコ
2002年から活動中の切り絵作家。水彩、漫画、動画なども作る。
作風はノスタルジック。ファンタジーとバンプオブチキンをこよなく愛している。
内なる宇宙をこの世界に持ち出し、未知なる外宇宙に思いをはせる日々。
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