小5ボーイのベッドメイキング事情
足を骨折し、現在客間で寝ているボーイは新たな試練に立ち向かっていた。
本来ボーイのベッドは、下に机があり、梯子を使って寝床に上がるスタイル。
足の指のほんのちょこっととは言え、骨折した状態で上るのは不可能なので、シングルベッドのある客間を一時的にボーイの寝室にすることにした。
何よりこの部屋にはテレビがある。
もちろん、21時以降は読書タイムでテレビが見られないことは言われなくともわかっているのだが、
それでも、自分の部屋(仮)にテレビがあるだけでワクワクしているのは間違いなかった。
ベッドの位置が下がったことで、母は新たな課題を発見した。
起きたあとの掛け布団がぐちゃぐちゃになっている。
ピピピっと璧親レーダーが働く。
私)ちょっと!掛け布団ちゃんと畳みなさいよ!
ボ)は、はい。
翌日
私)ちょっと!掛け布団畳んでないじゃない!
ボ)え!ちゃんと畳んだよ?
私)この団子が?畳むっていうのは長方形にすることだよ!
今朝
だし巻き卵のように、でもちゃんと長方形になっていた。
これだから、こんな風に期待に応えようとしてくれるから、
私からの要望が止まらないのだ…!!
いちいちうるせぇ母を創っているのはボーイだ!!
そんなことに気づく休日の朝。
そして私の隣のベッドの上は今日もぐちゃぐちゃである。
こんな大人になってほしくないという切なる願いを込めて。