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ライブハウス とは

ライブハウスは私にとって、人生の打ち上げ会場である。

っていうのは細美さんの受け売りなんだけど。
細美さんについては後で書こう。
絶対に熱くなってしまって止まらないから。
好きすぎてそれだけでマガジンにできそうだ。

今日 私が書きたいのはライブハウスへの想いだ。
コロちゃん騒ぎで経営が傾いて閉店、なんて話も聞く。
行く予定だったライブは先月から全部延期やキャンセル祭りだ。

お金のことは私には解決できない。
この騒ぎに関しても、私には自粛以外の何もできない。

でも、我儘にもライブハウスは残して欲しいと思ってしまう。
私の居場所だから。帰る場所だから。


初めてライブハウスで音楽を聴いたのは高校生の時だった。
音楽大好き。CDはレンタルじゃなくて購入派。
路上ライブにも足を運ぶし、カラオケも好き。
でもライブハウスはなんだか怖くてずっと行けなかった。

ある日、友達に誘われて勇気を振り絞って足を踏み入れた。
以来、私はあの空間の虜だ。
今では一人でも構わず行ってしまうほど。
大した理由はない。
ただ音楽が好きで、その音楽に救われるから行っているのだ。
ついでに言うとそこに集う人たちのことも好きだ。


最近twitterでこんな投稿を見た。
「店頭に流れていた曲を聴いて涙が出た」

KAKASHIの曲だったらしい。良い曲作るよね。私もよく泣いてる。笑

KAKASHIだけじゃなくて、細美さんも、他のバンドマンも、
私にとって音楽とはまさに心を動かされるもののひとつで、
映画やドラマ、読書などで感動するのと一緒。

自分自身と重ねて悲しんだり喜んだり、たくさん感情を動かされ、
上手く表現できない自分の気持ちを代わりに紡いでくれるもの。

そしてライブハウスは、そんな自分の感情を素直に出せる場所。

何度 泣いてきただろうか。
何度 笑顔にしてもらっただろうか。
何度 あそこで救われて
何度 前を向かせてもらっただろう。

思えば、節目で必ずライブハウスに行っている気がする。

大事なテストが終わったとき、
結果が出たとき、
夢に向かって頑張ると決めたとき、
失恋したとき、挫折したとき、
不安で仕方のないとき、
夢が叶って嬉しかったとき、など。


これに落ちたら人生が終わるんじゃないかってくらい大事な試験が終わった日、私はMOROHAのライブで号泣した。
「そうやって泣いてる姿見ると、あーライブしてるなって思うんだよね」
MCでそう言ったアフロさんの言葉が忘れられない。
私に向けられた言葉かどうかは知らないけど、なんかくすぐったかった。
あんなに音楽で泣いたのはあの日が初めてで、いまだにあれを越えた日はない。横にいた相方ちゃんには今度はバスタオル持っていこうねって今でもいじられちゃう。


夢への一歩が踏み出せてこれから進む道が決まったときは迷わずKAKASHIのライブに行って背中を押してもらった。

「この夢に人生をかける。」
そう決めたはずなのに、数年して方向転換を決めた時もKAKASHIを聴いた。
”幸せくらいは自分で決めてくれ”
この言葉が聴きたくて薄暗いライブハウスへ何度も走った。


モヤモヤした心を晴らしたい
そんなときは細美さんに助けられた。彼はもう何年も私のヒーロー。
その理由はたぶんここには書ききれない。
あとで別の記事で書いちゃおうかな。


とにかく、こんなに心を揺さぶってくれる音楽たちが生で聴ける場所がライブハウスだ。

CDから流れてくる音とは違って、
その時のバンドマンの心情とかコンディションとか、
お客さんやスタッフさんの雰囲気とか、転換のBGMとか、
そういうの全部がひとつになって作り出されるあの空間は
どんなに望もうともその日のその一瞬しかなくて、二度と作り出せない。

泣いてしまった曲だって、毎回聴いて泣くわけじゃないし
あの日爆笑したヤジだって毎回あるわけじゃない。

感動したMCも毎回ではないし、好きな曲だって毎回聴けるわけでもない。

全てがタイミング次第だけど、
行くたびに新たな発見があって、新たな楽しみがあって、新たな心の動きを教えてくれる。思い出は音と共に刻まれて、その音楽を聴く度に同時によみがえる。通うたびに、ライブハウスが自分の人生のアルバムになる。

それが楽しくて嬉しくて仕方がなくて、私は何度も通ってしまう。

ちょっと薄暗いあの空間も優しさのかたまりだと思う。
泣きやすいんだもん。なんだか妙に安心する。
他のものが良く見えないから音楽がスッと入ってくるし。


今はどこにも行けないけど、いつかこれが落ち着いたときのために出来る限りあの場所を残せるようにしてほしい。これは国に対する切実なお願いになっちゃうけど。もちろん箱だけじゃなくて、他のお店にもそうなんだけど。

苦しんでる人、たくさんいると思う。

今は世界中のみんなが渦中で、戸惑いも不安もみんなの共有物資だ。

でもだからこそ、ちゃんと書き留めておきたい。

私はライブハウスが大好きで、そこに集う人たちが大好きで、
そこで鳴ってる音楽が大好きなのだ。

”ライブハウス=クラスター” で記憶しないで

あそこに詰まっている夢や希望や幸福や哀愁も忘れないでいて欲しい。

またいつか戻れるように。
どうかどうか、あの場所がずっと残りますように。

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ぺぱろに
未熟ですが、精一杯気持ちを文章にしていきます。よろしくお願いします。

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