親に知って欲しい金融用語『月賦(げっぷ)とローン』
そう言えば、最近「月賦(げっぷ)」って言葉を聞かなくなったと思います。
私がまだ子供のころには、これは月賦で払ってる、なんてセリフを聞くことがありました。
高額なモノを購入した時の支払いを、一度で行うのが難しいときに、それを月々の分割払いをすることです。
戦後、高度経済成長時代には、冷蔵庫や洗濯機など当時高級家電と言われたモノを購入するのに、月賦が使われてました。
なんだ、それって「ローン」じゃん。
って思った人もいると思いますが、実は仕組みが違います。
「月賦」は、モノを販売した会社や業者へ、購入者が、直接、毎月、支払うことです。
「ローン」は、販売した会社や業者と購入者の間に、金融機関などが入ります。
金融機関は、購入者へお金を貸し、
販売した会社や業者へは、購入者が、直接、一括で、支払うのです。
ですから、その後購入者は、お金を借りた金融機関へ毎月「ローン」を支払っていくことになります。
購入者にとって、高額な商品を買い、それを分割して支払うという「同じ行為」に見えますが、実は支払先が違います。
ではなぜ今、月賦販売というのがあまり見られなくなったのか。
販売業者は、販売のプロではあります。
けれど、購入者の「信用」を測るプロではありません。
商売は、売って終わりではありません。
「お金の回収」ができて、初めて完結します。
高額な商品を販売する企業や業者にとって、お金の回収は大きなテーマです。
未回収となり焦げ付けば、それこそ会社倒産のリスクもあります。
それを解決してくれたのが、間に入る金融機関です。
購入者の信用を測るプロであり、お金の回収のプロです。
購入者がどの程度の支払いができるのか、その審査のノウハウを持っています。
残念ながら、世の中には「ローン」が組めない人たちがいます。
審査ではじかれてしまいます。
この「審査にはじかれる側」の人たちの多くは、お金との上手な付き合い方ができてこなかった人たちです。
たとえば、
お金が無いのに、ついつい買い物をしてしまうとか。
月末になると、お金が無くて友達から借りてしまうとか。
お金を借りても、期限までに返さないとか・・・。
親の立場であれば、
自分自身がそうならないようにするのが第一ですが、それと同時に、
子供たちがそうならないよう、お金との上手な付き合い方を、日々伝えていただければと願います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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