生命保険note『三つの保険と言うけれど・・・🙄 Part4😁』
死亡保障に続いては、もっとも様々な保障が混在する、広義の医療保障です。
保険業界で「第三分野」と呼ばれるものですが、ざっくりとした言い方をすれば、
死亡以外で、人の体に何か良くないことが起こった時の保障
と言えます。
これも死亡保障と同様で、そのもしもがあった時にお金に困るかどうかが、要・不要の基準として考えるスタートとしていいものです。
分かりやすく言えば、
もし何か病気になっても、働けなくなっても、充分な貯金があるのならば、入らなくてもいい保険だと私は考えています。
それと日本には、どんな保険より優れた「公的保険」があります。
公的な健康保険や年金制度、介護保険など、世界的に見ても、とても充実した保険制度です。
これらの公的保険で、ある程度のリスクに備えることはできていますので、それでも足りないところを、初めて民間の保険でカバーする、という考え方を忘れてはいけません。
広義の医療保障は、現在もっとも各生命保険会社が力を入れている保障です。
そして、かなり細分化されて、あるいは複雑に組み合わさって、超わかりにくくないっている保障だと言えます。
皆さんにとってできるだけイメージしやすいように説明していきたいと思います。
B.(広義の)医療保障
(狭義の)医療保障
一般的に「医療保険」と呼ばれるもので、ざっくりと言えば、「入院した時の保障」です。
もう少しだけ詳しく言うと、どんな病気やケガであれ、治療を目的に入院や手術をした時の保障のことです。
あくまでベースは入院の保障ですが、この医療保険に様々な特約(オプション)が付けられることが、医療保険をわかりにくくしている一つの要因です。
この医療保障を検討する際には、次のポイントを考えると、分かりやすいです。
・ 入院した時、一日当たり、いくらお金が出てほしいか
・ 入院した時に、何日までお金が出てほしいか
・ この保障が何歳まで続いてほしいか
・ 何歳まで支払うのか
・ 掛け捨てなのか、積立機能があるか
少なくともこの5点は、自分なりに理解することに努めましょう😊がん保障
「がん」という病気に特化した医療保険と言っていいでしょう。
すなわち「がん保険」。
この第三分野の中では、もっともイメージしやすい保障と言えます。
ただし、その中身は各社により千差万別😅
そもそもどうやって横並びで各社を比較していいかが、よくわからない。
横並びで比較をしても、一般の皆さんにはわかりづらいような違いが、実はある。
現在のがん保険の比較をするならば、少なくとも次のポイントは抑えたほうがいいと思います。
・ 上皮内新生物での支払いの可否、また支払い割合(金額)
・ 抗がん剤保障の有無
・ 自由診療保障の有無
・ 二回目以降の診断給付金(がんになったら出るお金)の支払い定義
ただしがんの治療方法は、日進月歩で進化していくものでもあります。その時々で必要な保障も変わる可能性があることは、頭の片隅に入れておいてください。生活習慣病(成人病)保障
一昔前だと成人病とか、三大成人病と呼ばれていましたが、現在は「生活習慣病」と呼ばれます。
一般的な生活習慣病と、生命保険会社が言う生活習慣病には若干違いもあるのですが、具体的にはおおよそ下記の七つが、多くの生命保険会社で保障対象とする生活習慣病です。
<がん・脳血管疾患・心疾患・糖尿病・高血圧性疾患・肝疾患・腎疾患>
各社により若干細かな違いはあるのですが、概ねこの七つの病気を、「七大生活習慣病」と呼んでいます。
中でも、がん・脳血管疾患・心疾患の三つが、日本人の死因の上位を占めています。
そしてこの生活習慣病の保障。
ややこしいのは、保障内容がそれこそ多種多様あること。たとえばこれらの生活習慣病になったら、
・ 入院して支払われる一日当たりのお金が増える
・ 手術で支払われるお金が増える
・ 支払われる日数制限が伸びる
・ この病気になったら、50万円とか100万円がもらえる
・ この病気になったら、月々の支払いをしなくてよくなる
などがあります。
対象となる病気は同じなのに、各社、各商品で、保障内容が違うのです。
いずれにせよ肝心なのは、
◆ 生活習慣病になったら、お金に困るかどうか
◆ 生活習慣病に、不安があるかどうか
いずれも無ければ、この保障は無くてもいいはずということを忘れずに、保険のことを考えてみてください。介護保険
介護状態になった時に、お金が支払われる保険です。
単独で入れる介護保険もありますが、医療保険の特約だったり、死亡保障に介護保障が組み合わさったりと、様々な形があります。
高齢化社会となり注目されている保障ではありますが、基本的に老後になって初めて役立つことの多い保障です。特に若い人が加入を勧められた時には、優先順位をよく考えてほしいと思います。
各社のこの保障を比較するポイントは、基本的に二つ。
① 要介護いくつからが支払い対象となっているか
② 保険会社独自の、支払い基準を持っているかどうか
①については、公的介護保険と連動しているので、それほど難しくはありません。おおよそ要介護2からを支払い対象としている保険会社が多いのですが、中には要介護1からも対象としている保険会社もあります。
②については、公的介護保険とは連動しませんので、逆に言えば、若い人であっても支払い対象となる場合があります。
たとえば「ベッドの周辺の歩行ができない」とか「自分で食事ができない」など、条件を満たせば支払われます。
いずれにせよ、この保障をいつ使うかと考えれば、間違いなく高齢となってからが多いはずです。
その時に必要なお金を、保険を使って準備するか、資産運用などで蓄えておくか。
それぞれの方の考え方次第だろうと思います。就業不能保険
最近よく聞くようになった保険です。
読んで字の如く、生きているけど働けなくなった時にお金が払われる保険です。
ただ働けなくなった時の定義が、各社バラバラで、かなりややこしいです。
ざっくりと各社の支払い定義を分類すると、
① 働けなくなった日数
② 公的な障害者認定(障害者手帳や障害年金など)
③ 会社独自の「働けない」定義
どんな場合にお金が支払われるのかは、充分理解しておく必要があります。
そして次に、
① どれだけの期間または回数、支払ってくれるのか
② 回復してまた働けるようになったら、支払いが止まるかどうか
③ 何歳まで保障は続くのか
これらの点は、押さえておいたほうがいいと思います。
それと人にもよるのですが、私の経験上けっこう重要だと思うのが、
「精神疾患で働けなくなった時を、支払い対象とするかどうか」
他の病気と比べると、働けない期間が長くなること。そして、再発のリスクが高い病気です。
保険会社によっては精神疾患を支払い対象外としているところもありますので、気になる方はその点も加味して検討することをおススメします。
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(広義の)医療保障は、たぶん長くなるだろうな~、と思っていましたが、案の定ですね😅
私個人的には、どんな病気になっても、働けなくなっても、その状態をカバーできるだけの資産を蓄えている人にとっては、原則として不要の保険だと考えています。
ただ、人の心って、決して杓子定規ではないんですよね。
必ずしも、1+1=2、だけではないんです。
かなりの資産を持っている方でも、いわゆる「お守り」としてこの医療保障を持ちたい!という方はいらっしゃいます。
それは決して、間違いではないんです。
「お守り」を持つことで、自分の心持ちが楽になるのなら、そんな保険の入り方は否定されるものではありません。
それも立派な、保険に入る目的の一つだと考えます。
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