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中医学と統合失調症

こんにちは。
本の紹介です。

ずいぶん前に購入してチェックだけしていた本。
その一部をご紹介します。

寝ころんで読む湿熱病論

  • 湿熱証で、高熱で口渇きがして、舌は黄色または焦げたような紅色で、麻痺を発症して昏睡し、うわ言を発しているか、せん妄状態でゲラゲラ笑っている場合は、湿熱邪が心包を焼灼して、営血がすでに損耗しているのである。

  • 湿熱証で、罹患したとたんに胸が苦しく悶え、意識不明となり、精神が錯乱して、ギャアギャアと叫び悲しむ場合は、湿熱が上焦・中焦の二焦を阻閉しているのである。


この本に適応生薬も載っています。
適応生薬を日本で購入できるエキス剤に当てはめることが難しそうですが、清熱・清営血熱の薬を用いる、陰を損耗させない、など著者である入江祥史さんの解説付きなので漢方家ならわかると思います(私は漢方家ではないのであまりわかりません)。

うわ言、せん妄、精神錯乱といった症例を見てわかる通り中医学では昔(少なくとも1770年より以前)から生薬を用いて統合失調症の治療を行っていたようです。
一方、西洋医学では1952年に統合失調症の薬が出たようで、中医学の歴史のほうが長いんですね。

中国の方、漢方を日本に伝えてくれてありがとうございます。謝謝。

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