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「瀧口エッセイ、2022/11/28 20:21 電車の車内にて」瀧口さくら
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2022/11/28 20:21 電車の車内にて
これから、瀧口の演じる『ジャム』についてのエッセイを書きます。
『ムギ』を演じる舞さんとお話ししていて感じたことがいくつかありまして。
あ、そもそもムギとジャムって『ハタケ』っていうお仕事をしていて、ハタケは【簡単に言ってしまえば】男性の精子を体内で受精させて子供を産むまで面倒見るって仕事なんですけど、舞台は2031年の東京で、その【仕事の】呼び方がハタケってクソですね。いや野菜の畑を悪く言いたい訳ではないのですが、むしろ畑のことは尊敬しているのですが、農家さんいつもありがとう。でも、人間をハタケと名付けた人間がいて、「俺ハタケ使うわ。恋愛めんどいけど子供は老後のために欲しいし」とかいう人間を個人としてみない人間が生まれやすくなるシステムを作った人間が、社会が、あるわけで(いやそもそもワンオペ育児を望んでやるやつなんているのか?レンタル親ってサービスもあるのか?呼び方はなんだろうな。卸?小売?道の駅?「私が育てました」【ウケる。】)。今でもドナーのサービスはもちろんありますし、切実な理由でご利用される方はいらっしゃいます。が、それに例えば『コンビニ卵子』とか、『インスタントキッズ』とか、どんなにお手軽になったとしてもそういう名前はつけないじゃないですか。なにがどうなってハタケなんて尖りに尖った名前をつけたのか気になるところです。
…?あ、私が舞さんと話していて思ったことでしたね。それは、不都合がないから私は家を出て行かないということ。そして反抗心を抱かないということです。ムギとジャムはハタケの施設
20:47 最寄駅に到着、徒歩で帰宅、夕飯
21:31 再開
で生活しています。そこは管理が徹底された施設で、就寝時間を過ぎても起きているのがバレたら薬を飲まされたりするし、スマホを使うのもおそらく禁止か監視されていると推察できます。そんな施設で、しかしジャムは割と満足しています。だって健康な限り安全だから。明日のご飯のことも、降ってくる人工物のことも、天災のことも、考えなくていい訳で、ここに来るまではきっとムギとジャムはそういうことを考えて生きてきたのだと思います。2人で生き延びた先にこの施設に辿り着いたのだと。ジャムにとっては天国だった。
21:44 猫が膝に乗ってくるので撫でる
21:48 再開
環境や社会に対して反発できるのは、自分の足元の地盤が固まっているから。そこがなかったら、周りのことを気にしてなんかいられない。あと、ジャムは多分諦めている。不都合を感じない訳じゃないけど、現状に満足している。それはもっと下を知っているから。自分の足元を固める以上を望んでいないから。
【改行】私の話をすれば、私は実家をでるメリットよりデメリットが大きいと感じるから多少大学まで遠くても実家暮らしをさせてもらっている。規模が全然違うけど、まあでもなんだか、今いる場所を動かない惰性みたいなところは、おんなじなのではないかなと思います。
というかそもそも、ムギとジャムは他の登場人物たちと同じ世界にいない可能性があった。そういえば。時系列も、芝居のタッチも、なんていうか異なっていて、誰かの原風景的なアニメなんじゃね??マインちゃんとかおじゃる的な、なんかそういうののフラッシュバックなんじゃない?【斗起夫の】記憶の話だし全編を通して。ね。これは見てもらった方がはやいですね。ね。
まあジャムについて、ちょっとは不思議に思ってもらえたでしょうか。
21:54 一回読み返す。【】の部分を修正
21:59 再開
エッセイを初めて書きましたが、こんな感じでいかがでしょうか。私は楽しかったです。瀧口のことも不思議に思ってもらえたら嬉しいです。
22:00 完了
瀧口さくら
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瀧口さくら(たきぐちさくら)
2000年4月7日生まれ。
立教大学現代心理学部映像身体学科所属。
早稲田大学演劇倶楽部34期。
主な仕事は役者。
小1から高2までクラシックバレエを習っており、振付も務める。
その他、写真、制作、主宰の相談役なども務める。
(目的・目標に向かってずんずん進んでいく。隣にいたらズンズンと音が聞こえるかのようだ。いつも稽古場ではおしゃれさん。編集:石塚より)
【出演】
2022年6月 演劇倶楽部『つばめ』
2022年10月 山口綾子の居る砦『至福の梨』
【SNSなど】
Twitter https://twitter.com/motsupan
Instagram(服とか写真とか) https://www.instagram.com/sakura_photo47/
note(メロンソーダ研究とか劇評とか) https://note.com/motsupan
【次回出演】は情報公開されてないんですけどあるので…これからもよろしくお願いします…。
②お仕事依頼の連絡先
motsupot@gmail.com
TwitterのDMも開けてます!2023年は8月以降が今のところ空いてます。よろしくお願いします。
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『斗起夫 —2031年、東京、都市についての物語—』
世界を、広く、大きなものにしていく——
世界を主体的に生き抜くために、行動を起こし続けることを選択した斗起夫は、父が死んだ日に「運命の人」とめぐり逢う。ぎこちない不自然なコミュニケーションが、人間同士の溝を深め、やがて過去のトラウマを喚び起こす。そして、彼はあることを決意するだろう……。オリジナル小説から産み落とされた精確な筆致、言葉の数々。ぺぺぺの会、渾身の傑作長編。
【作・演出】
宮澤大和(ぺぺぺの会)
【公演日時】
12/28(水) 12:00 / 18:00
12/29(木) 12:00 / 18:00
12/30(金) 12:00 ★
★:年越しトークイベントを開催いたします。
上演時間は3時間を予定しております。(途中休憩込み)
【場所】
北千住BUoY
【予約(クレジット前払・当日精算)】
Peatix:クレジット前払・当日精算(ログインが必要です)
カルテット:当日精算のみ
【ぺぺぺの会HP】
https://pepepepepe.amebaownd.com/
【ぺぺぺの会Twitter】
https://twitter.com/pepepe_no_kai