「統べて認める/られる」小池舞
書かなければいけないものほど書けない。
書くためにコーヒーを淹れ、焼き菓子を用意した。
思考はビタ1mmも働いてくれやしない。
逃げ道としての煙草を吸っていればよかったと思う。
判を押したような日々の繰り返しが嫌になって、映画館に逃げていた。
田舎のイオンシネマは空いている。
日中か、夜の変わった時間に行くと、2,3席しか埋まっていない。
世界一美味しいポテトフライが売っていたから、さみしさを紛らわすために食べた。
1席あけた隣の人が、おじさんだった。
おじさんはグレーのダ