「つづくことに抗えれば」石塚晴日
朝起きて目覚めて伸びてトイレ行ってなんとなくお茶を飲んで化粧をして家を出るライフ ゴーズ オン頭の中を巡る職場に着く間も寒い中移動する合間も
夜眠り起きたら朝が来ることで、人生が続いていることを再認識する。ゲームで言えばただのコンティニューだった、ゲームを起動させなければいい、自分から起動するのをやめることなんて出来るのか、起きたら人生が続くことを強制的であると言い訳をする
目の前の彼女は、そのことに悲しんでいるみたいだった。
「放埒な二十代。しかし三十代に向けて、自分はもっとしっかりとしないと。色々な面で。そして四十代には、やりたいことをやるために今のうちに準備…準備を…」
そうか、今を生きれないことは、悲しむべきことなのか。
わたしは、なにも、傷ついていなかった。
隣にいた彼女は言葉が出てくる代わりによく泣いた。私は涙を拭くでもなくただ見つめていた。私が泣かせた。
加害者が被害者に優しい言葉をかけても、泣き止まないだろうと言い訳して見つめているだけだった。
泣けるのが羨ましかった。「俯瞰して生きている」・生きている私を見ていることは生きていることではない
「私の問題ではなくて2人の問題だ」私たちの関係について何度も話そうとした、帰結はいつも同じだからやっと帰結させたいわけでないのだと気がつく、でも彼女が求めている言葉はかけられない「俯瞰して生きている」
朝起きて目覚めて伸びてトイレ行ってなんとなくお茶を飲んで化粧をして家を出るライフ ゴーズ オン頭の中を巡る職場に着く間も寒い中移動する合間も
晴れが続いていた。外に出たら今日は雨が降っていて、天気には「雨」があることを思い出した。
隣にいるあなたを思って文を書いてみた。でも、結局は、私の文しか書けなかっただめだな
石塚晴日(ペペペの会)
1997年生まれ。
ぺぺぺの会に所属し、俳優と制作を担当。 ぺぺぺの会の上演作に全て参加するほか、2018 年 3 月 IDIOT SAVANT×Belloo Creative『House in the Dunes -砂の家-』、2021 年 10 月『 命 を 弄 ぶ 男 ふ た り 』 (演劇人コンクール最終審査・江原河畔劇場)、2021 年 3 月 OM-2×柴田恵 美×bug-depayse『椅子に座る』(日暮里サニーホール)に出演。
Twitter:https://twitter.com/haru_hi_pe