街の変な奴から学ぶ教養と防犯意識
俺の地元は都会でもなければ田舎でもない、なんとも中途半端でこれといった特徴が少ない平凡な町である。
働いて納税している今の立場ならとても住みやすい町だと思い出補正がかかった脳で感じる。
友達がいて親戚がいて公園があってイオンもある。
やはり地元は最高だと感じる一方で少し思うこともある。
変な奴多くね?
別の地域に住んでる期間が短いのでなんとも言えないかもしれないが、振り返れば学生時代から今に至るまで地元で見る「変な奴」は多岐を極めた。
ここは思い出の記録簿として活用しているため、そんな「変な奴」を記録して何かの役に立たせようと思う。
1 カンカンじじい
この人は自転車に乗ってゴミ捨て場から空き缶の袋を回収して換金するジジイである。
普通に条例違反であるがお構いなしに今日も自転車の前後のカゴに空き缶でパンパンになったゴミ袋を積んでサイクリングしている。
車が近くを通ると怪訝そうな顔をして汚い言葉を呟く野蛮人である。
2 餌やりババア
朝四時に友達と家の近所を散歩してた時にいきなり馴れ馴れしく話してきたババア。
他人の犬にパンをあげる迷惑極まりない奴である。
話を聞くと普段餌を与えるのは夫だそうだが寝込んでいるため今日は私が行くのよと狂気の笑顔を俺達に向けた。善意100%だからこその迷惑さを学んだ夏の曙だった。
3 メジャージジイ
友達と4人並んで歩いていた中学からの帰り道に出会ったこのジジイは頼んでもないのに小さいサイコロやメジャーをポケットから取り出して俺達に見せてきた。そして工事現場のフェンスに俺らの身長を勝手に測り記してゲラゲラ笑っていた。何がしたかったんだ…
4 野糞ジジイ
早朝の砂浜でうんこするジジイ
間に合わなかったんだね
5 上裸サイクリングジジイ
毎年夏になると現れるので夏の風物詩となりつつある色黒ジジイ。
短パンにサンダルで上裸、それでサングラスをかけて演歌を熱唱しながらボロボロのチャリンコで走り去る姿は遠目からでも不審者とわかる出で立ちをしている。今の所3人いるのがわかっているが、格好が3人とも同じなので俺の知らないところで流行ってる老紳士のファッションなのかもしれない。
彼ら不審者に共通するのは年老いていること、そして法律と道徳を知らないことである。
偏見で判断するのは良くないかもしれない…
しかし傾向と対策で救える命があることも事実。
遠目から見る分にはまだ良いかもしれないが、事件やトラブルに巻き込まれては何をしてくるかわからない。
そういった意味でも義務教育で習う道徳の授業は今になってからわかる遅効性の学問であると考えている。
いかに他人の気持ちを考えることが大切なのか、
超えてはいけない一線がどこにあるのか、
関わらずにスルーするにはどうすれば良いのか、
上記の人だけではなく今までの人生で関わったらさまざまな「変な奴」からどれほど教養とモラルの高さが大切なのか、
いかにして自分の身を守るかを考え多様性への理解と関心と危険を学べたか。
とてもいい刺激があったと共にとても異質な恐怖感を味わった。
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