映画『真夜中の虹』 マックイーンやイーストウッドに申し訳ない(ネタバレ感想文 )
カウリスマキの長編第5作。「労働者三部作」の2作目と言われる一品。
原題は「Ariel(アリエル)」。
最後に登場する船の名前がこのタイトル。
なぜこの邦題かというと、ラストで流れるのが「虹の彼方に(Over the Rainbow)」。『オズの魔法使い』(1939年)ですね。
私は『パラダイスの夕暮れ』(86年)(労働者三部作の1作目でもある)で、カウリスマキは「去る者(去ろうとする者)」の話が多いと書きましたが、去りゆく者が乗る船がタイトル(原題)であること、その先を「