牛糞アート、イミゴンゴ展へ。
以前、SNSで見つけて気になっていたイミゴンゴ展。
東京での開催最終日の今日、駆け込みで足を運ぶことができました。
▽詳細はこちらです。
私がイミゴンゴを知ったきっかけは、ルワンダに関わりのある方々の情報発信からだったと思います。
「ルワンダにこんなに素敵なアートがあるんだ!」と、まずはビジュアルにインパクトを受けたのですが、イミゴンゴについて調べていくと、辿り着いたのは「牛糞」という言葉でした。
「牛糞から出来上がるアートがあるなんて…!」と、衝撃を受けた覚えがあります。笑
牛糞という言葉の印象が強く、実はあまりイミゴンゴのことを知らなかったのですが、展示されていたイミゴンゴアートができるまでの動画や、代表の方との会話から、とても奥が深いことがわかりました。
因みに、牛糞は仔牛(生後2~8ヶ月)のものを使うことが多いそうです。アフリカでは、牛を育てることは珍しくないことなので、その牛たちの朝の新鮮な糞から採られていることが多いそうです。大人の牛の牛糞には、繊維が多く含まれているそうで、アートに向くのは仔牛の牛糞なんだとか。
その牛糞に灰を混ぜながら、粘土のようなやわらかさの材料を作っていくそうです。この状態になれば灰によって臭いは消えていて、牛糞とは感じさせないものになっているそうです。
イミゴンゴの模様は、全てアーティストさんのインスピレーションで作られているものなのかと思いきや、既に決まっている伝統柄がいくつもあって、今回展示されていたものは全て伝統柄、ということでした。
もちろん、最近のアーティストさんはインスピレーションで模様を作ったり、お土産用にカラフルな色を塗ったりすることも増えているそうです。
伝統柄の名前は、イミゴンゴ発祥の旧ギサカ王国の言葉や、ルワンダ東南部の方言、古語が使われていることも多いそうです。ますますイミゴンゴの奥の深さに少しだけ触れることができたような気がして、もっと知りたくなりました。
許可をいただいて、写真を撮らせていただきました。
左下の2つの模様は、似ているようで全く意味が違うそうです。
左側は、アカシアの一種である木の枝が広がって伸びて行く様子を表している一方、右側は、女性用伝統衣装を表しているそうです。
これらも、それぞれ意味が違います。モノクロだけではなく、赤系の色が入るとまた違った印象になり、惹きつけられました。
板の上のデザインに牛糞を乗せていき、色は計3回ほど塗り重ねて完成するそうです。板の横から見ても凹凸が綺麗に見えました。
まだまだ写真は撮らせていただいたのですが、本当にどの作品も素敵で魅了されます…!
そして、代表の方とお話させていただいたのですが、魅力的な方で。
共通の話題がいくつかあって、驚きました。ざっくりとアフリカトークから、ちょうど私がザンビアで活動していた時期にルワンダからザンビアに旅行に来られていた時の話(しかも停電がひどい時期で盛り上がりました笑)、訓練所同期のルワンダ隊員の話まで、どこかで繋がっているものなんだな、と嬉しくなった時間でもありました。
私は南アでGetした、アフリカ大陸のピアスをつけていたのですが、代表の方も、アフリカ大陸の形のイヤリングをつけていらっしゃって(左右でデザインが違ってオシャレでした…!)、アフリカに何か接点があるんですか?と、共通点をすぐに見つけてくださったのも嬉しかったです。
私のピアスケースは、旅先でGetした世界中のピアスが増えています。つけていたこのピアスは、もちろんお気に入りピアスの1つになっていて、日本でもアフリカパワーを感じたい時につけるようにしています。笑
と、少し脱線しましたが、本来ならば2年間の任期のうちに、必ずルワンダに行こうと思っていました。
訓練所同期に会って活動を見たい、という理由もあったのですが、見て感じたいものがルワンダにはたくさんあるな、と考えていたからです。
イミゴンゴもそのうちの1つでした(虐殺の実態、アフリカのIT立国の実態なども、ものすごく気になっているのですが…!)。
今回は日本でイミゴンゴの作品に出会ったのですが、いつか必ずルワンダで実物に、奥が深い文化に触れに行きたいな、と思っています。
また、年に2回程、一時帰国の際に展示会を行いたい、とおっしゃっていたので、タイミングが合えばまたぜひ足を運びたいな、と思っています。
以前は私の地元の金沢でも、このイミゴンゴ展が行われていたと知って、さらに驚きでした。
久しぶりにアフリカに触れることができて、心躍る週末でした。
そして、最近クリエイティブな要素に触れることが欠けていると感じたので、鈍った五感を磨いていきたいな、とここに小さく宣言です。
第三波到来、と言われ始めていますが、健康第一で残りの秋を楽しみたいと思います。