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【陸上/ランニング】最強素材のシューズが誕生

7月12日、INOV-8 (イノヴェイト)からグラフェンを素材として使用したランニングシューズが全世界同時発売された。

グラフェンとは?
耳慣れない人も多いだろうからまずはこの素材について少し書きたいと思います。

グラフェンはいわゆるナノカーボンの一種で炭素原子のみで構成されるハチの巣のような平面正六角形の連続構造(ハニカム構造ともいう)の物質で、身近なところでは鉛筆の主成分である黒鉛がこのグラフェンが多層に重なりあった構造である。
トップ画像(INOV-8公式HPより引用)の背景にも一部が他の元素などで修飾されたものだがその構造が描かれている。

導電性の高さや強度、そのほかの特異的な特徴から様々な分野で未来の素材として注目されており、2010年には先駆けた研究者にノーベル物理学賞が授与されているという代物です。
シューズに関連してくる特徴としてはやはりその高い強度でしょうか。
同じ炭素原子のみで構成された物質としてはダイヤモンドがあるが、グラフェンは平面強度で言えばダイヤモンドよりも高い強度を持っている。
さらに鋼鉄の200倍の強度を誇っているとも言われ、それだけの強度にも関わらず曲げ伸ばしが可能な自由度も持っているのだ。そして軽量さも兼ね備えている。
まさに最強の素材なのである。

そんな最強の素材がシューズにどのように使われているのか?

どうやらゴムと混合させてアウトソールに使用されているとのことである。
アウトソールと言えばソール(靴底)の一番外側、地面と接する部分である。
つまり一番消耗が激しい部分であり、アウトソールが摩耗してミッドソールが見えてきたらシューズの替え時などとも言われている。
それだけに最強の強度を誇るグラフェンは最適な素材ともいえるが、ゴムと混合させることでグラフェンとしての特性がどれだけ維持されているのだろうか。
もっとも実用化されたことを考えるとそこは問題なくクリアされているのだろう。

発売されたシューズの用途もトレーニング用、オフロード用と耐久性が必要とされるものであるのでグラフェンの特徴を最大限活かせているのではないだろうか。

それにしてもその強度からアウトソールの摩耗が抑えられるとしたら消費者としては願ってもないことだが、それだけシューズを買い替えずに済むようになるというのはメーカー側としては嬉しい悲鳴にもなりそうなものですね。

昨年、マラソン界に革命を起こしたと言ってもいいNIKEのVaporfly 4%といいランニングシューズには常に最先端技術が詰まっています。
次はどのような最先端を搭載したシューズが

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