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意外な一面。雑貨屋?おみやげ屋?の私たちがラーメン事業をスタートしたこと

みなさん、こんばんは。
今日で5回目の投稿です。

私は「株式会社ピープルズ」という会社の執行役員及び経営企画部長であり、その子会社である「スーベニール株式会社」の取締役を務めています。
※私の自己紹介の記事はこちらをご覧ください。
⇒普通のOLだった私が、ある会社の社長になった、たった3つの理由。

これまでの4回は、会社のはじまりにもなったおみやげブランドのことや商品のことがメインでしたので、今日はちょっと違う私たち「株式会社ピープルズ」の顔をご紹介したいと思っています。

❝ ピープルズ ❞ という社名は今年の1月に新年会と合わせて社員へお披露目され、3月1日に設立しました。

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ピープル=人々を複数形にしたピープルズ。英単語としては、民族という意味もあるそうです。
私たちの会社名であるピープルズは、人々の集合体を表しています。まずは一人の強い想いに賛同する人が集まって人々、ピープルになる。それだけでは物足りなくて、そんな集合体、いろんな想いを持った人や集合体がどんどん生まれることでたくさんの集合体、ピープルズになる。企業体がそうであることでいろんな事業が生まれ、経済が動き、そして世の中が変わっていく。人から事業、そして世の中へ、愉しい場を広げていく願いを込めた会社です。

ですので、私たちは、自分たちが素敵!と思う事業は、自分たちならではの「色」や「らしさ」を持って幅広く挑戦していきたいと思っています。

というわけでこの3月は、「よしここから、今までのスーベニールの枠を超えて、もっと愉しい事業や、みんながあっと驚くことをやっていこう!」という時だったのですが、コロナウイルス拡大により、メインのおみやげ事業を支えるスーベニールの店舗が休業を余儀なくされるなど影響を大きく受けてしまいました。2012年のスーベニール設立して一番の苦境と逆境に、今も立たされています。
そんな中ではありますが、歩みを止めていたわけではなく、新しい事業をスタートさせようとしていました。それが4月に店舗をオープンした、ピープルズグループ「株式会社グリグラ」内で生まれたラーメン事業です。

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え!
御社が、ラーメン!?
とみなさんびっくりされるのですが、そうです、ラーメンです。笑。

「食」という切り口は、スーベニールが設立したころから代表の伊藤が重要なキーワードとして挙げ、いつか柱となるようなビジネスにしたいと考えている事業態のひとつでした。
言わずもがな、「食」は衣食住のひとつですから、世の中のすべての人が関わることですし、またその中でも一番といってもいいほど「食」のジャンルは幅も広い。ですので、私たちも今までの事業と繋がりをもったなかでの可能性を感じ、観光、非日常、カフェ、テイクアウトと様々な形で挑戦してきましたし、今以上の可能性を思案したりしてきました。

ではなぜラーメンなのか?
この事業の生まれ方がまさに「ピープルズ」らしいのですが、「食」の事業を展開していくことにグッと力を入れようと決めたとき、様々なアイディアが出たのですが、プロジェクトメンバーが全員一致で賛成するような案はなかなか生まれてきませんでした。
ある打ち合わせの際、メンバーの一人が手紙を書いてきます。それを聞いて、社長及び常務(株式会社グリグラの社長を務めています。)は、そのお店をやろう!と決めたと言います。手紙には、大切な人と楽しく過ごした自分にとって大事な思い出が詰まったお店と食べ物が書かれていました。それが今回の事業にもなった、ラーメンだったのです。そのメンバーが入社して半年の頃でした。

まずは一人の強い想いに賛同する人が集まって人々、ピープルになる。
その想いが、「醍ぶ」というラーメンやさんをスタートするきっかけになりました。

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はじめての日常食の専門店、ラーメンやさん。
形にするのは大変苦労しましたが、大きくは2点、行列ができるラーメンやさんになることができたポイントがあると思っています。

まずひとつめは、こだわりが強いこと。
その中でも「デザイン」と「味」は私たちらしさが詰め込まれています。

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この写真は店内を写したものですが、ラーメンやさんらしくないと思いませんか?スーベニールがもつ、お土産屋さんらしくないおみやげブランドを作るアイデンティティがここにも感じられると思っています。
女性はもちろん、小さいお子様連れで食べに来てくださることも多く、とても嬉しく思っています。

醍ぶアイコン

ロゴとアイコンは、遊び心がありながら上品なイメージ。社内のデザイナーが作っています。店名の「醍ぶ」の”醍”という字は、醍醐味という言葉に私たちには馴染みがあります。醍醐味は今でこそ、物事の本当のおもしろさ。という意味がありますが、元々は、「醍醐」は、牛乳・羊乳を精製した甘く濃厚な液汁で、最高の美味とされたことから、最上の味という意味で使われてきました。遊び心として、麺がスープに「DIVE(ダイブ)」する、もお店の名前の由来のひとつです。

次に、味です。
手前味噌で申し訳ないのですが、本当に醍ぶのラーメンは美味しいんです。私自信も2週間に一度は食べたくなりますし、京都のみなさんに食べてもらいたい!と思っています。味は、こだわりの3種類。それぞれの味に特徴があって、いつもどれにするか真剣に悩んでしまうほど。
私は試作段階から何度も何度も味を調整して、時間をかけてやっとここにたどり着いたことを知っていますから、それで美味しく感じてしまうというのもあるかもしれませんが笑。

これもまた、ものづくりやデザインと同じで、味や食にもテイストがあるし、センスがあるなと感じています。それがぴったり合うかどうかは、私たち味合う側の好みによってさまざまだと思いますが、私たちらしい「醍ぶ」のラーメンを完成させることができたのは、次の、もうひとつの理由にも関わってきますが、開発を行うメンバーに恵まれたのだと思っています。


もうひとつのポイントは、究極の当事者という形で事業をスタートさせたことです。

企業によっては、たとえば新規事業のスタートを決めたら、その専門家を呼んだり、外注したりすることをベースに考えるところも多いと思います。例えばデザイン、商品(今回でいうとメニュー)づくり、店舗づくり、店舗の運営など。
これらすべてを私たちは自分たちで行っています。

ラーメンやさんを作る、と決めてから、実際にラーメンやさんに修行にいかせてもらい、店装も考え機材を揃え、メニューを考え、スタッフの人数を考え、仕込みをして、店頭にたち、季節のメニューを考えて、次はどの事業拡大をしていこうかと考える。
この一連の流れを実際に行っているのが、最初に強い想いを発信した、当時入社半年だったスタッフであり、今の責任者です。まさに、究極の当事者です。もちろん、どんな事業をスタートさせるときも全てを自分たちでやるということが成功する訳ではないと思っています。また当事者になりすぎることにより、未来ではなく今時点の問題点が目に入りすぎてしまうことも増え、方向を見失うこともあるかもしれません。
しかし、今回のケースはこの形をとったことでスピード感をもったスタートが切れた成功例だと思っています。

事業は人が創り出すものです。
誰の想いもない事業なんて、絶対にうまくいかない。当事者であることは事業家にとっては最低限のビジネススキルだと思っています。
事業の成功を目指す人が、本当の意味で当事者であること、そこに想いが詰まっていること、これは企業にとって百人力間違いなしです。
今回のラーメン事業も、スタート期を超え安定した際には、責任者が店頭に立たずに現場に任せることも増えていくでしょう。それでも一旦自分が当事者として立ち上げたものは、どれだけやっている仕事や立ち位置が変わっていても、変わらず当事者でいることができる。だからこそ事業はまた広がりをみせ、新しい世界を見ることができる。こうやってこの事業が広がっていくことを願っています。

今回は一部「食」の事業をご紹介しましたが、今ラーメン事業が次の展開へ進もうとしているのと同時に、「ピープルズ」は様々な事業を広げようとしており、可能性は無限大に広がっています。もちろん成功させないと意味がないのですが。
最初に、コロナ禍における影響の話をしましたが、観光・おみやげビジネスの柱以外にも、この先どんなことが起こってもズシンと立っていられるような柱を作っていかないといけないですし、ワクワクするようなことを発信したい。大成功のきっかけはほんの小さなことや、今日思いつくことかもしれないな、と思っています。
夢をもちながらも、成功させないといけないという大きなプレッシャーがあるのも事実です。
でも、お客様に喜んでもらう瞬間は最高の瞬間。どんなことも究極の当事者であれるようにいたい(いなければ)と自分に言い聞かせて頑張ります。


京都のみなさま、是非おまちしております♪
「醍ぶ」千丸店のアクセスはこちら

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