![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/123573952/rectangle_large_type_2_11a659352edf0357b37427baa054c4d8.jpeg?width=1200)
おもちゃの工場に潜入!”お米のおもちゃ”が完成するまでを大公開!
みなさまこんにちは!
そして明けましておめでとうございます!
私、おもちゃメーカーピープル株式会社にて、”ピープル農場”プロモーション担当大臣(通称:田んぼ大臣)を務めております、入社4年目の社員です。
前回までの記事で、”ピープル農場”での子どもたちを巻き込んだ”お米のおもちゃ”の原料作り体験についてお伝えしてきましたが、今回は獲れたお米が最後におもちゃとして完成するまでの様子を特別に大公開!
これまでの活動については、ぜひ過去の記事から!
前回の記事はこちら!
そもそも「”ピープル農場”って何?」という方はこちらから!
はじめに
さて、前回の記事では、子どもたちとともに育てたお米が無事収穫されるところまでをお届けしましたが、今回はそのお米がいったいどのようにおもちゃになっていくのか、のお話し。
大まかな流れは以前の記事でも紹介させていただきました。
が、そこではお米が”ライスレジン®”となって以降の流れは、「成形されることで、”お米のおもちゃ”が生まれます。」とまさかのたった一言のざっくりした説明のみ、、
ここには当然一言で片してはいけないくらい、たくさんの工程が詰まっていて、いつかちゃんとみなさまにもお伝えしたいなと思っていたのですが、このたび成形や組み立てをおこなう工場の方々のご厚意により工場見学が実現したので、実際に見学した貴重な現場の様子も交えてレポート形式でご紹介させていただきます。
おもちゃの形づくり
まずはじめに伺ったのが、成形をおこなう工場。
ここでは原材料がおもちゃの形に変化していく瞬間を見ることができました。
機械によって、お米由来のバイオマスプラスチック“ライスレジン®”と樹脂を混ぜ合わせた材料を、熱で溶かして型に流し込み固める、という作業がおこなわれます。
あっという間におもちゃの形が出来上がり、次々に量産されていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1702341800485-kXW1Fm3X1H.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1701668396457-XYF0NGUFmI.jpg?width=1200)
形が出来上がったあとに、赤ちゃんがケガをしてしまうような突起などの不良がないか、ひとつひとつ人の目で丁寧に確認し、選別していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1701668290339-UF720CQsk9.jpg?width=1200)
個人的には、初めて成形機を目の当たりにし、目の前で次々とおもちゃを生みだしていく機械の様子に圧倒されたとともに、一方では工場の方による管理など人の手がしっかり行き届いた部分に対する安心感を感じました。
工場の方にお話を伺うと、お米という素材を扱うことならではの工夫があるようで、、
”ライスレジン®”はお米でできているがゆえに、普通のプラスチックよりも水分を含みやすいという特徴があり、水分を含んだまま成形すると表面がざらついてしまうことがあるそう。
そこで、赤ちゃんが安心して遊べるようなさらりとした優しい手触りを実現するために、乾燥用の特別な機械を用いて十分に乾燥させるというひと手間が加えられているとのことでした。
ほかにも型の大きさに合わせて大きい成形機を使用したりと、”お米のおもちゃ”を作るためにさまざまな手間や工夫が存在していることを知りました。
完成形までの組み立てと梱包
次に見学させていただいたのが、パーツの組み立てとパッケージへの梱包までをおこなう工場。
消費者の方のもとに届く状態、いわゆる完成形に至るまでの工程です。
先ほどの機械によって形を作る様子とはうってかわり、ほぼすべてが人の手による作業。
ベルトコンベアに流れるパーツを検品しながら正確かつ迅速に組み立てていく様子はまさしく職人技。
今回組み立ての様子を見学したのが、”お米のらっぱ”というおもちゃで、吹くと音が鳴る仕様のため、空気を吹き込む道具を使った音の検査も欠かしません。
ひとりずつ順に手作業を加えていき、徐々におもちゃが完成していきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1701667666883-pjxtkJGI1x.jpg?width=1200)
梱包もひとつずつ手作業でおこなわれ、お店に並ぶ形へと整えられていきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1702529192246-GhDTSXcDd7.jpg?width=1200)
こちらではなんと1日で2000個以上ものおもちゃの組み立てをおこなっているそう!
しかも全て手作業!
ひとつひとつに、機械にはできない手作業だからこその技や真心が込められているように感じます。
想像以上の手間がかけられていることを知ると同時に、その努力が赤ちゃんへの安心につながっているんだということを感じました。
そして、ここでもやはりお米素材ならではのお話があるようで、、
”お米のおもちゃ”は実際にお米からできているので、ほんのりお米のにおいがするのが特徴。
特に出来立ての時ほどその特徴は顕著で、虫など自然の生き物にも好かれてしまうそう。
そのため工場の中に虫が入りにくくする設備を使ったり、虫が来ない時間帯を選んで作業したりなどとさまざま対策をし、害のないやさしいものを生み出せるように環境を整えていただいているとのことでした。
自然由来のものを本当に使っているからこそ、そういったケアにも気を使っているんですね。
安心のための品質検査
最後に訪れたのは、完成品の品質検査などがおこなわれている工場。
様々な機械や技術を有する工場内部は最先端といったイメージで、初めて見るものや興味深いものの連続でした。
そんな中、ここでも人の目によるチェックは欠かさずにおこなわれています。
一度完成したおもちゃでも、安全上の問題がないか、色合いに異常がないかなど見た目に関する部分まで、細かい検査項目や基準に沿って抜け目なく丁寧な確認がされます。
![](https://assets.st-note.com/img/1701669565388-vXclglSQQO.jpg?width=1200)
これまでの成形や組み立ての工程においても、都度チェックはおこなわれてきましたが、完成したあとも最終の品質検査を怠りません。
これほどまでに徹底された品質管理が施されたうえで、ようやく”お米のおもちゃ”が消費者の方に届けられる状態となります。
赤ちゃんが遊ぶものだからこそそこには一切手を抜かないというこだわりの証ともいえる部分なのです。
おわりに
と、いうことで。
ここまで”お米のおもちゃ”の工場の様子をお届けしてきましたが、どのようにしておもちゃが完成していくのかお分かりいただけたでしょうか?
そこには、機械による圧倒的な生産能力があり、また生身の人間による思いのこもった丁寧な作業、巧みな技、努力や工夫、そしてなにより愛情が存在している、そんなふうに私は感じました。
何度も繰り返しになりますが、本当にたくさんの人の力があって”お米のおもちゃ”ができていて、それが赤ちゃんが安心して楽しく遊べることにつながっているなと。
そして一人のおもちゃメーカー社員としては感謝の気持ちや責任、そしてものを生み出すことの大切さを再認識できました。
![](https://assets.st-note.com/img/1702356689034-4eSbzOGVpj.jpg?width=1200)
今回は”ピープル農場”とは直接関係ない内容にはなりましたが、”ピープル農場”が掲げるパーパスである「お米について、もっと知る。」に対しては、そこに沿っていたかなと思います。
そして子どもたちが”ピープル農場”で育てたお米も紹介したような工場での過程を経て、これからおもちゃになっていきます。
そんなさまざまな思いが込められた”お米のおもちゃ”が、最後はみなさんの手に渡って、赤ちゃんが幸せに遊んでくれたらこれほどうれしいことはないと思います。
以上、ここまでお読みいただいた方々ありがとうございます!
今年も引き続き情報を発信していきますのでお楽しみに!
それでは、また!
![](https://assets.st-note.com/img/1703650053050-Czmyj7ucBR.jpg?width=1200)