本を読んで、偶然が重なった時、ぱぁっと広がるよね。

子供の頃から、たくさんの本を読んできた。
特に、小学4年から3年間担任してくれた先生の提案「100冊マラソン」を3年間達成した経験のお陰で、早く本を読むことができるようになった。

大人になってずいぶん経った今もそれは変わらず、じっくり読みこむ、というより、自己流速読に近いような感覚で読みながら、常に何冊か読みかけの本があるという多読タイプ。

ジャンルもさまざま。仕事で使う広告、マーケティング、思考をはじめ、小説、ノンフィクション、新書、エッセイ、戯曲、歴史、宗教、経済、文化、人類学、マンガなど多岐も多岐。推理小説はあまりご縁がないようだが、それ以外は興味を持った本は、すぐに買って読む。

その中で、たまたま読んだ本の一部が過去に読んだ本の一部につながったり、同じような解釈につながったり、気になっていたことの続きにつながったりする。また、本だけではなく、最近見たテレビや映画、人から聞いた話につながったりすることもある。

例えば、ホモ・サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ)→私の恋人(上田岳弘)→人類誕生(NHK)→ミーティングで進化の話につながる。

「人類の進化は偶然が連なって今のヒトがある。それなら、今のヒトにも偶然があれば、違う能力を発揮することもあるんじゃない?」

わわ、なにこれ。なぜか人類の進化についての連鎖が起こった。
そんな瞬間、ぱぁっと目の前に光が広がるような、シナプスが活性して熱を帯びるような感じを覚える。
偶然と言えばそれまでだが、それに至るまでにため込んだ、さまざまな情報や物語がつながる瞬間は、単なる偶然ではなく、ものすごくうれしい偶然なのだ。

わたしの師匠は、「読書は知の編集」という。
まさに、その意味を体感する。

だから、読書はやめられないのだ。

今まで、読んで自分の中にため込んでいた本についてのことをこれからアウトプットしていこうと思う。

それによって、また違う偶然のつながりができることを期待して。



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