母をしのぶ川柳 No.23

母の日の 思い出もなに一つなく


カーネーションは渡したことがありそうです。でも、母の表情など思い出せないのです。母は喜んでいたでしょうか。母はいつも眉間にしわをよせていました。猛烈に忙しくて、情けない父に腹を立てながらも、何も言えなくて、ただ馬車馬のように働いていました。
私は何の役にも立てませんでした。
母の笑顔のために努力したかったけれど、できませんでした。
りっぱな子供になりたかったです。でもそのときは、自分を守ることで精いっぱいで、何もできませんでした。
大人になって親孝行したかったのに、馬鹿みたいに何をしたらいいかわかりませんでした。
今考えついてもむなしいだけです。

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