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小説同人誌、これからの「部数」の話

音声配信で話したことなんですが、noteにも残しておこう。
文学フリマに出展するようになって3年。今まで悩みに悩んだ結果、部数についてだいたいの「ちょうどいいところ」が見えた気がする。

音で聞く方はこちら。
note記事に書いてないことも話してます。

部数は、ジャンルやイベントによると思うのであくまでも参考としてみてくださいね~。

【こんな感じで活動してます】
・純文学ジャンルで活動
・出展は文学フリマがメイン(年2回くらい)
・委託イベントも年1~2回
・イベントに出るけど知り合いは少ない


◆イベント出展予定があるなら30~40部

今年は文学フリマに3回(京都、東京、岩手)に出展できました。
そして新刊は3冊(昨年末に出したのをいれると4冊)出しました。

部数を考えるうえで「多めに刷って長く出す」「少なめに刷って都度増刷」「少なめに刷って新刊を出す」の3パターンになるのかなと。

今年は20部・30部・40部で新刊を出しました。
結果としては、40部がちょうどいいところかなというところでした(来年に数冊在庫あるかどうかくらい)。

でも、来年からは30部を基本にしようかなーと思っています。
イベント2回出られるけど、2回目はちょっと少ないかも?くらいの塩梅。
その方が新刊出したい時に出せるな~と思いまして。
文学フリマ東京もビッグサイトになったので出展見送ってますし、来年からは30部でちょうどいいんじゃないかなぁ。


◆定番は多めに刷ってもいいよね

これは自分がお客さんで見ている時に思ったことで、定番があると看板替わりになっていいなぁ、と。
サークル名は覚えてないけど作品や表紙は覚えてるぞ~って時にありがたい存在です。

というわけで、これからのナカノヒトリ的定番。

うっかり中学生が手にとっても大丈夫そうだし。
(いや、私は全年齢向けしか書いてないんですけどね)

実際、幅広い層の方に手に取ってもらえているのでいいんじゃないかなぁと思っています。
昨年の暮れに出して、5月に増刷しました。
増刷してからは動きがゆるやかになったので、ここからゆる~っと定番として並べていくつもりです。

ちなみに一話目は丸ごと試し読みできます。


◆10月の新刊は20部。なぜか?


単純に、しばらく出展の予定がなかったから。

通販と委託だけなら30部もいらないかな・・・
2タイトル出したいし。


ただ生きてしぬだけの世界。少年たちが旅に出る青春SF短編。


3年前に10冊だけ作った本の改訂版。ひりひりする読み味。

さすがに2タイトル×30部=60部の在庫を抱える勇気はありませんでした(笑)。
でも、2タイトル出したかったんだ・・・!


◆ブック&雑貨カフェイベント『ふらっとぺらっとpage4』に委託します


新刊『みどりのゆび』と5月に出した『犬はかわいい』を委託しています。

『犬はかわいい』の在庫はあるだけなので、完売=終売になります。
福岡のイベントなので、お近くの方はのぞいてみては。

本がずらーっと並んでる様子っていいよね・・・!

イベント終了後は公式サイトで通販もあります。
私は遠方ゆえ通販狙いですー。

◆部数の多い少ないより、心をこめたい


今年、活動してみた結論。

いっぱい売れるとうれしいし、ものすごくありがたい。
たくさんの人に届いて、読んでもらえる(積読かもしれないけど)って幸せなこと。

でも「いっぱい売る」に心を砕くのは、なんだかちょっとずれているような気がしていて。
例えばBOOTH通販だとお手紙つけたりオマケをつけたりしているんですが、それが「楽しんでくれたらいいなぁ」って自分の気持ちと丁寧に向き合える時間になってるんですよね。
対面も楽しいし、委託もフリーペーパー封入したりして楽しいんだけど。
ひとりひとりに「何を書こうかな」ってできるのは、なんかいいな~と思います。

なので。
1年ちょっとで終売にできるくらいの部数が自分にとってちょうどいい。
自分のキャパ的にちょうどいい部数で楽しくやっていければいいかなぁと。
たくさんの部数を出せるサークルさんにあこがれがあったけど、自分は自分ということでマイペースにやっていければいいと思います。


思ったより長い記事になってしまった。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


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ナカノヒトリ
こんなところまで見てくださり、ありがとうございます。サポートは印刷費とイベント活動費として活用させていただいています。

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