アート×サイエンスな実験から学ぶ!クリスマスのスノードームをつくる産学協同ワークショップを開催しました
2024年12月8日(日)、東京 日本橋のアートホテルBnA_WALL 地下アトリエにて、KMD(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科)の学生さんたちと産学協同のワークショップを開催しました!
コミュニケーションを専門とするKMDの学生さんたちが主催する、本ワークショップ。
その背景には、昨今の子どもたちは実体験が減り、サイエンスへの興味も薄れているのではという課題意識があったといいます。
そんななか、身近な楽しいアートを通じて、サイエンスへの興味を持ってもらえたら…ということで、2024年8月、10月に続いて、3回目の開催です。
今回は特別編ということで、参加者は子どもたちではなく、大人のみなさん。
さまざまな国籍の方が集まり、英語と日本語の両方で進行していきます。
▼8月のワークショップの様子はこちらから
今回のワークショップでは、アクリルガッシュ、アートブラッシュを使ったアート×サイエンスな実験を通して、クリスマスのスノードームを作っていきます!
入浴剤のひみつを学んでスノードームをつくろう!
みなさん泡が出るタイプの入浴剤を使ったことはありますか?
実は、この発泡入浴剤の現象は、家にあるもので簡単につくれるんです。
そのことを確かめてみましょう!
①科学原理を学ぼう
用意するものは、以下の4つです。
手軽に実験できるので、ぜひ冬休みの自由研究にご家庭でも試してみてくださいね。
紙、木材、プラスチック、石材、紙粘土など、様々な素材に描ける不透明えのぐ「アクリルガッシュ」や、毛筆タイプのカラー筆ペン「アートブラッシュ」から、好きな色をひとつ選びます。
水に少量のアクリルガッシュまたはアートブラッシュを入れ、画筆で混ぜて、色水をつくります。
色水とベビーオイルを、ボトルの約2/3まで入れて
ボトルに蓋をしたら振って、中の2つの液体の変化を観察!
水(色水)と油(ベビーオイル)は混ざりません。
油は水よりも軽いので、必ず水の上に浮かぶ現象。
サラダドレッシングの油と油以外が分離するのと同じですね。
では次に、色水とベビーオイルを入れたボトルに、発泡入浴剤を投入して、変化を見てみましょう。
泡がぶくぶくと湧き出てはじけるような反応が起こります。
色とりどりの泡が上下に動く様子は、まるで小さな火山のよう。
目で見て楽しいですね。
発泡入浴剤の主な原料は、重曹とクエン酸。
「アルカリ性」の重曹と「酸性」のクエン酸が、水の中で反応すると、
化学反応を起こして、二酸化炭素が発生します。
この二酸化炭素が泡となり、発泡入浴剤のしゅわしゅわする様子を再現することができるんです。
②スノードームをつくろう
科学原理を学んだところで、重曹とクエン酸を使ってスノードームを手作りしていきましょう!
以下のものを用意してください。
まず最初に、クリスマスの飾り小物を、グルーガンなどを使って瓶に貼りつけます。
水に少量のアクリルガッシュまたはアートブラッシュを入れ、画筆で混ぜて色水をつくったら、
その色水と小さじ1の重曹を混ぜ、瓶に注ぎ入れます。
飾り小物の上の部分まで、ベビーオイルを入れます。
最後に瓶にお好みの量のクエン酸を瓶に注いだら完成!
クエン酸はたくさん入れると泡がぶくぶく、少なめだと控えめにぷくぷくと調整できます。
そうして、それぞれのクリスマスのスノードームができました。
いろんな色を使ったり、ラメを入れたり、
瓶に模様を描いたり、ラッピングをしてみたり。
みなさん、いろんなパターンや組み合わせを試していました。
世界に一つだけのスノードームを手に、みなさん満足げな表情。
楽しみながら科学を学ぶ、思い出に残るひとときになったのではないでしょうか。
アートと科学を通して発見する新しい魅力。
身近にある道具を使って、特別なクリスマスと楽しみましょう!