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【演劇】『氷雪の雪2024』を観てきました
今週はお盆休みをいただいていたこともあり、ミュージカルと演劇を観てきました🙌
noteの投稿を再開したこともあり、今年見た演劇やライブ、ミュージカルなどの感想も投稿していきたいと思います(備忘録)
今日取り上げるのは、Gフォースプロデュースさん主催の『氷雪の門』。
今年で11年目の演劇となるそうで、7月に観た劇も戦争の時期が題材となっていたこともあり、今回よりその時代を知りたいと思い観てきました。
(7月の舞台の感想はまた後日投稿します)
『氷雪の門』あらすじ
![](https://assets.st-note.com/img/1724498108466-zQJzAV6PrY.jpg?width=1200)
昭和20年、世界第二次大戦が終戦した1945年が舞台となっています。
昭和天皇が終戦宣言を行った8月15日。
その宣言以降も、ソ連軍は樺太に進行してきました。
その樺太で電話交換手として務めていた女性たちが、島民のために最後まで職務を果たそうとする姿や苦悩、葛藤が描かれている、実話を基にしたお話です。
『氷雪の門』を観た感想
ここからはネタバレも含みながら感想を記していきます。
まず、自分自身があまりにも無知だったことに悔いを感じました。
舞台を実際に見るまで(お恥ずかしながら)存じ上げなかったのですが、電話交換手たちはソ連軍に攻められる最後まで職務を務め上げたにもかかわらず、国から戦争に貢献した死として認められたのは、戦争から20年以上経ってからのことでした。
当時、電話交換手は憧れの職種となっており、電話交換手として務める女性たちは「お国のため」という想いを強く持ち合わせていました。
戦争が激化し、いつソ連軍やアメリカ軍が樺太に攻めてくるかわからない。
そんな状況下においても、覚悟を持って仕事に取り組まれていたそうです。
そのような時代背景があって今があることを知らずに、のうのうと生きてしまっていたなと感じます。
次に、気になる物事は徹底的に深掘りをしたほうが良いということ。
僕自身が大学院に進学していたこともあり、比較的研究思考は人よりも強くあるかなと感じているのですが、日本史に関する部分については表面上の理解だけにとどめてしまっていました。
大学時代は国際関係を中心に学んでいたのですが、あくまでそれは「学び」という領域であり、史実に隠された背景やストーリーへの「探究」はできていなかったなと、この舞台を観て感じました。
「第二次世界大戦は、1945年8月15日で終戦した」という事実のみ理解していましたが、実際には8月16日以降もその時代を生きた人たちは生活に苦しみ、「いつ追加攻撃されるかわからない」「これから日本はどうなっていくんだろう」という不安を抱えたまま生きていたという事実をまざまざと見せつけられ、またそこに死も伴っていたという事実を知り、この事実はもっと知られるべきだと強く思いました。
でも、世の中そんなことたくさんあるんだろうなと思う一面もあります。
ウクライナ戦争やイランの情勢、日本の経済政策、原発のこと。
上げ始めたらキリがありませんが、「最前線で活躍されている方がいて、その方に注目が集まっているわけではないかもしれないけど、その方々のおかげで今生活が営まれている人たちが多くいる」という事実は変わりないんだろうなと感じます。
最後に、本作品に出演する俳優・女優さんたちが本気で作品に向き合っているという想いを感じました。
これは映像や文章では言い表すのが難しい領域なのですが、この悲しい事実に向き合い、自分なりにどう表出しようか真剣に向き合ったのだろうと、演技の言葉遣いや強調、さりげない動き、涙から感じました。
これは舞台というハコだからこそ、演者とお客さんが一つの空間で共有し合えるものだなと思います。
出演者のみなさんが、本気で涙を流しながら演劇を行なっているシーンがあり、「言葉を綺麗に伝えよう」「うまい演技をしよう」という思いではなく、「実在した人たちの魂を届けよう」という想いをベースに演技されていて、この舞台は絶やすことなく毎年続いてほしいと強く思いました。
きっと、舞台という空間で共有されることによって、何よりもグッとくるものがあるなと感じます。
主演の平岡明純さんが、最後に挨拶されている時。
演じられていた主人公と重なって見えました。
「この事実を知ってほしい、届けたい」という想いを強く感じました。
なぜ、今年演劇をよく見るようになったのか?
今年のゴールデンウィーク頃から、再び劇に足を運ぶ機会が増えました。
その理由としては、「劇は、自分の知らない世界に連れて行ってくれる」ことが一番の要因である気がします。
特に、この劇は史実を基とした作品のため、自分が知っていた話の裏側や、これまで知らなかった事実を知り、演者の皆さんの演技によって、感情にも訴えかけてきます。
30歳まで準備の期間と考えており、その30歳まであと1年半。
もちろん仕事スキルや人間性など、もっと鍛える部分もあるのですが、舞台作品などを通じて新たな世界を知ること・感情を揺さぶられることによって、深みを出したいなと思っています。
という表面的な事実も一部ありますが、一番は「演劇が単純に好き」ということに尽きると思います。
特に、舞台やLIVEなど、同じハコでみんなで共有し合う空間が本当に好きなんだなとこの頃強く感じます。
舞台やLIVEを観るために仕事を頑張って、給料を得て使う。
そんな今の暮らしに本当に満足しています。
また、舞台で活躍されている女優さんやインフルエンサーの卵の方々など、直接足を運ぶことによって、悩みを聞く機会がありました。
自分の中で、少しでも支援できるようなアイデアがあるので、それを形にして、少しでも舞台やエンタメに関わる方がきちんと生活を営み、文化を作り上げられる体制づくりに、自分なりに貢献していきたいと思っています。
ぜひ、おすすめの舞台などあれば教えてください!
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