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「完全実力主義」の社会は結構きついよ

今の日本は社会全体で「実力主義こそが正義!」という風潮があります。
例えば会社などでも年功序列を廃止して、若くても成果を出す人に対して相応の報酬を与えるようになっています。
その一方、成果を出せない人間は会社の中ではベテランであっても全く給料が上がらないという事態になっている。

私は実力主義それ自体は悪いことではないと思います。
社会が実力主義になることで、優秀な人間はそれ相応の報酬を得ることができ、仕事をしない人間を排除することができるので。

けれども、100%完全な実力主義もかなりしんどいのではないでしょうか。
成果を上げられる人はともかく、仕事ができない人は未来永劫ずっと給料が上がりません。
「それは当然」、「無能は切り捨てられるべき」と考える人もいるかもしれませんが、ただでさえしんどい労働をずっと継続しているのにもかかわらず1円も給料が上がらないのはあまりにも冷酷だと思います。

さすがに数十万のアップとまではいきませんが5年働いたら給料5万円アップみたいなことは制度として残しておいたほうがいいでしょう。
あとは資格(簿記とかTOEIC)取得で一時的な報酬を与えるとか仕事のスキル以外で収入が上がる余地は残しておくことがまあ健全かなと思います。

仕事のスキルも重要ですが、「結果を出さなければ1円も給料を上げない」というスタンスを取っていると、社員のモチベーションが下がりそれが離職率の高さにつながる可能性があります。

「実力主義」とは聞こえはいいですが、度が過ぎると能力がない人間は切り捨てられ、その結果社会不安は増していくでしょう。
今一度「完全実力主義が良いのかどうか」について考えてみたほうがいいように思います。

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