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「なんとなく」残業をしているビジネスパーソンが多いという話

 私はジョブホッパーであり、様々な会社に勤めてきましたが気づいたことがあります。それはなんとなく残業をしているビジネスパーソンが多いということ。

 私は定時になったら即帰るのですが、職場にいるビジネスパーソンはなぜか帰らず曖昧に残っているんですよね。業務が山積しているならともかく、ほぼ仕事がない人もなぜか残っている。どれぐらいの時間残業をしているかはわからないですが、「定時になったらすぐ帰る」を実践しているビジネスパーソンはあまりいませんでした。

 なぜ、彼らは定時になっても帰らないのか。私は不思議で仕方がありませんでした。定時でさえ拘束時間が長くて苦痛極まりないのに、さらに残って会社にいるなんて私の常識では考えられません。

 考えたところで全く理解はできないのですが、おそらく彼らは人の目が怖いこと、暇になることを恐れているのではないかと思いました。

 日本人は人目を気にする傾向があります。例えば会社などでは常に定時で帰ると異端の目で見られるので、日本人はそれを恐れている。特にJTC色が強い会社になると、「周囲の目」は一層影響力を持つようになります。人目が怖いという結果として、多くのビジネスパーソンは定時ジャストで帰らず曖昧に残業をしているのではないでしょうか。

 もう一つは暇になることを恐れている。日本人の多くは何もしないこと=悪であると考えているので定時で帰り余暇が増えることに恐怖を感じているように思います。余暇が増えたら読書なり勉強なり運動するなり自炊をするなどやることはいくらでもあるはずなのですが、自分で主体的には何もしない。何かをするのではなく、「ヤバい…暇な時間が増えた…どうしよう」と深刻に悩み、定時で帰る習慣を諦めることになります。そして労働をしまくり、ストレスがたまり、その腹いせにXでマウントを取りまくるという滑稽極まりない行動に出るようになります。

 かくして日本人ビジネスパーソンは曖昧に残業する道を選び今日も今日とて長時間労働をする日々を送っています。

 定時で帰ることに罪を感じている人が多い以上、労働環境が変わることはほぼないでしょう。真に働き方を変えるためには人目を気にしない、暇な時間を恐れず好きなことをする決断をしなければいけません。

 まずは曖昧に残業する人が減っていかなければいけません。

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