「君と世界が終わる日に」Season5を観た感想【episode1】

2月9日からHuluで配信された「君と世界が終わる日に」。
私は地上波で放送されたSeason1の時から観ているので、今回のSeason5は今までの集大成と言える回。
先日、Season5を観たのでその感想を書いていきます。
ネタバレ状態で書くので、これから観ようと思う人はいったんこの記事はスルーしたほうがいいと思います。


「キミセカ」season5 episode1感想

タワーとアンダーに分かれた5人

ユートピアに入ることができた明日葉、佳奈恵、ゆら、加州、海斗。
明日葉は新山財団の娘なので、実質フリーパスでタワーで生活することに。
加州と佳奈恵はアンダーに行くはめになる。
海斗は警備兵としてタワーに行くことができた。
ゆらもタワーに。

タワーは環境としては申し分ないレベルで、全体として治安も最高に良い。
食料が確保されていることはもちろん、部屋もホテルのような内装で、要するに文明が崩壊する以前の生活秩序が保たれていた。

一方、アンダーはスラム街的な雰囲気で治安も最悪。
食べ物も一応配給はされるが少量の米と水のみ(見た限り)。
生活環境はプライバシーがない状態の混沌とした空間。
その空間に佳奈恵と加州がぶち込まれたのは既に述べた通り。

では一体、なぜ、3人はタワー、2人はアンダーに分けられたのか。
タワーでは「価値のある人間」のみが生活することができることになっていた。あとは新山財団とのコネクションがあるかどうか。
「価値のない人間」、新山財団と関わりがない人間はアンダーに行くことになっていた
それが、「タワーのルール」。

明日葉は新山財団の娘なので、無条件にタワーに入ることができたが、なぜゆらと囚人だった海斗までもがタワー組になったのか。

ゆらがタワー行きになったのは、教員免許を持っていたから。
タワーには子供たちも多数いたので、彼らに教育を施すことができる人間は「価値のある者」として認められた。
ゆえにゆらはタワー組みとなった。
(Season4で身内を蹴落としてまでユートピアに入ろうとしてた人間がまさか教員免許を持っていたとはビックリですが。普通に教師失格じゃないか!)

海斗がタワー組になったのは運よく新山財団のバッチを持っていたから(Season4から観ている人はわかると思います)。
だから、本当に運が良かっただけという…。

佳奈恵と加州は新山財団との関係がなく、ゆらのように資格も持っていなかったので、「価値のない人間」とみなされ、アンダー組になった。
加州は新山財団で働いていたからタワー組になる可能性もあったが、明日葉の元婚約者である冬馬からしたら、気に食わない人物(明日葉に好意を寄せているので)だったのだろうと推測。

以上のように3人はタワーに、2人はアンダーにそれぞれ分かれることになった。

「タワー」と「アンダー」ができた理由

タワーはもともとは社会階級関係なく、初期の頃はどんな人間でも受け入れていた。
しかし、タワー内で食料のストックが減りつつあったこと、問題行動を起こす者がでてきたことから、タワーとアンダーという階級分けをするようになった。
ということを明日葉は新山財団と関係が深かった企業の社長から秘密裏に聞いた(冬馬にバレないように)。
なぜ、社長がわざわざそんなことを明日葉に教えたかは謎だが、おそらく彼は冬馬と彼の父、漆原徳秋をよく思っていないのだろうと個人的推測。

しかし、「汝隣人を愛せよ」という信念を持っている明日葉は「階級分け」をすることに納得していなかった。
明日葉は社長から話を聞いた後、部屋を出たところ冬馬とばったり会う(冬馬からしたらバッタリではないですが)。

そして明日葉はどんなことがあろうとも、人をタワーとアンダーに分けるべきではないという自分の考えを冬馬にぶつける。
しかし、冬馬は少し怒りつつ、「問題を起こすような人間が出る以上、タワーとアンダーに分けるのは仕方がない」ということを明日葉に言う。

確かに文明が崩壊し、ゴーレムが蔓延る社会においては冬馬と彼の父の考えも理解できる。
食料の問題はともかく、秩序を乱す人間がいると、タワーでの生活そのものが危うくなってしまうからだ。
そうなると、どうしても危険分子はアンダーに落とさざるを得ないかもしれない。
しかし、だからと言って新山財団のコネと社会的価値があるかどうかをタワー暮らしの条件にするのはあまり良いとは言えないと個人的に思った。

佳奈恵と加州は少なくとも理由がなければ秩序を乱すことはないだろうし、同じくアンダーで生活していた美大の女性などもタワー暮らしでよかったはず。

ただ、劇場版の方では、2つのタワーが20数年経過後は実質廃墟みたいな感じになっていたので、まあうまくいかなかったんだろうなぁと思った。

加州が明日葉に会いに行くことを決意

加州は明日葉に再会することを諦めかけていたが、佳奈恵と話すうちに心境が変化する。
そして、アンダーの監視役、富岡からどうすればタワーに行けるのかを聞く。

一応方法としてはあるものの、タワーに行くにあたり大量のゴーレムを倒さなければいけないことを聞かされ、加州は若干絶望する。
で、一度はタワーに行こうするものの、大量のゴーレムを目の当たりにして無理だと断念。

加州はその経路で断念したのだけれども、なんと彼は見た目を「ゴーレムに噛まれた」かのような装いにして、アンダーの住人を同様させ、富岡にゴーレムがいない「正規ルート」からタワーに行ける扉をあけてもらい強行突破。

いや、普通に最初は「あぁ加州もゴーレムになってしまったか…」と思ったのでめちゃくちゃビビりましたね。

Season5①まとめ

Season5の第一話の内容としては
・明日葉、佳奈恵、ゆら、加州、海斗のタワーとアンダーによる分断
・「タワー」と「アンダー」ができた理由
・加州、明日葉に会いに行くと決心
が重要なポイントだったと個人的に思います。

次回予告を観ると、Season3以来の結月が登場していたので、とても気になるところです。

以上がSeason5第一話の感想です。





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