苦手を自覚した話
24歳を迎えて私は自身の不得意なことを自覚した。
自覚できたきっかけは前職の経験にある。
自覚できたというよりも自覚せざるおえなかった。
私は人と話さない環境に置かれることが苦手だ。
もっと言うと根拠のないルールに縛られることも苦手だし、やりたくないことを地道にすることも苦手だ。計画を立てることも苦手だし、プレッシャーも苦手、調和を乱す人も苦手だ。
苦手は自覚しない方が良いと思って無意識にに目を背けていたけど、そうすると返って自分の首をしめることに前職で気づいた。
(苦手を苦手と認識しなければできないことはないと考えていた。今も思っていないわけではないが、、)
私は新卒でIT企業にコンサルor営業ルートで入社した。
しかし、いざ入社してみると研修によって適性が診断されコンサルor営業or開発になるとのこと。
今思えば、はぁ?って感じだがその時は想像もしない新しいキャリアが開かれるのではないかとワクワクした。(これが全ての間違い)
新卒研修は3職種全てを課題を通して経験し適性を判断すると言うものだった。
そこで私はなぜが開発課題に対して物凄い熱意を持って取り組んでしまったのだ。
結論から言うと私は開発配属になった。
文系学部卒は営業力くらいしか武器にできるものがないからとコロナ禍に死ぬ気でフルコミ訪問販売をして営業を学んだのに、
外出自粛期間人と会わない話さないことがどれだけ自分にストレスなのか身をもって経験したはずなのに、、、
なぜか開発職にモチベーションを持ってしまったのだ。
でもそれは、苦手だからこそ頑張ってしまったというのが正しい。
は?Java?さっぱり分からなかった。
プログラミング言語の思考が一切理解できなかった。
なのにできないを認めたくなくて必死に食らいついた。
いや、それ以上にストレスだったのは環境だ。
いろんな働き方の会社があるのは百も承知の上で、フルリモートというのはエンジニア職における1番の魅力ではないか。
前職の労働環境はもし自分が結婚していたり子供がいたりするならば100%ゴリ押しできる環境だった。
しかし新卒社員の私(ENFP)には苦痛すぎたのだ。
何が辛いって生身の人間に合わないことが苦痛すぎた。
更に辛かったのは配属場所の人達がどちらかというと会話をストレスとするタイプの人達だった。
私は会話することでストレスがなくなるのだ。
もうどう転んでもストレスが生まれるではないか。
配属数日の私は漫画のように頭を抱えた。
言い始めたらキリがないが本当にしんどかった。
初めてのプログラミングで何をするにも質問しないといけない。
毎回Slackで質問を投げる。
でも上司との信頼関係なんて1ミリもないから緊張して質問文を何回も書き直す。
よくあるのが
【何が分からないのかが分からない】
新卒社員にはあるあるではないか。
そんな時質問を文章で書いて相手に伝えるなんてしんどすぎる。
なんて効率が悪いんだ。
いやでも、それも上司との信頼関係が築けていればもっと雑に投げれた。
信頼関係?あるはずがない。
zoomだけで、プライベートの会話なんてしないのにそんな雑になれるわけがなかった。
一部雑になれる人もいて、それが羨ましいと思った。
私は対人関係で相手のことを深読みすぎることがあるからそんなこんなで自分にはできなかった。
もっと細かく言いたいことは沢山あるけど、
まあ何から何まで自分に合わないことに囲まれた新卒入社だった。
もし私がもっと早く苦手を自覚して開発はできません、無理です、ストレスですと言えていたら開発職にはきっとならなかった。
苦手を無視したせいで、苦手を自覚せざるおえない経験をした。
ただ、苦手を自覚することは悪いことじゃないと最近強く思う。
なぜそう思ったかというと、
私は苦手があるからこそそれをカバーしようと得意なことを無意識に伸ばしてきた。
例えば冒頭に書いた私の苦手。
私は人と話さない環境に置かれることが苦手だ。
もっと言うと根拠のないルールに縛られることも苦手だし、やりたくないことを地道にすることも苦手だ。計画を立てることも苦手だし、プレッシャーも苦手、調和を乱す人も苦手だ。
これだけ並べるとなんかわがままな人に見える。
でも!言わせて欲しい!!!
私は人と話すの大好きだし、既存ルールの根拠を疑えるし、やりたいことは成功するまでやり続けられる。計画は立てれないけど行動力と決断力には自信があるし、プレッシャーに弱いからこそ誰よりも練習して備えることができる。調和を乱されることが苦手だから乱されないように上手く立ち回ることができる。
これは苦手を自覚したことで初めて気づけた私の長所だ。
苦手な場面に遭遇したとき自分はどう立ち回ってきたかを振り返ると今まで言語化されてなかった自分の得意に気づくことができた。
こんなこと自己分析の基本中の基本であることは承知の上で、経験を持って自己分析できたことを備忘録として書いておく。
おわり