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私がカウンセラーを目指す最初のきっかけとなった海外ドラマ


ドラマ「アリー my love」

クリスマスが近付くと毎年、観たくなる海外ドラマがある。

私が中学の頃、夜な夜なひっそりと観ていた「アリー my love」は、日本ではNHKで深夜放映されていた。

アメリカのボストン市にある法律事務所で働く女性弁護士アリーと、彼女や事務所の同僚たちが繰り広げる依頼人との様々なエピソードや恋愛模様、法廷での展開が、コミカルに描かれた連続ドラマである。

中学生だった私にはかなりスパイシーな内容だったが、ここから様々な恋愛の在り方や、初歩的な大人のあれこれを学んだと言っても過言ではない。大人になってからDVDを集め、何度も繰り返し視聴している。

好んで観るドラマはDVDで保管しておきたいため、永久保存的にコレクションしているシリーズのひとつ。ちなみにアリーマイラブは5シーズンまであり、内容も濃く、私的には飽きのこないストーリー展開になっている。

特にクリスマスシーズンの回は大好きで、録画したテープ(当時はビデオテープだった)を擦り切れるまで観た記憶。私の一人世界の中での青春や思い入れの詰まったエピソードばかり。

男女の関係、女性同士や男性同士の恋愛、、

大人の恋事というのはこんなにも刺激的で素敵な世界なのかと…

主人公のアリーは、男性とのブラインドデートを重ねるも、なかなか運命の一人には出会えず。しかし、多様な形の恋愛をする嗜みこそが人生の醍醐味ではないかと。

中学生ながら、大人になることへの期待感や夢をより増幅させてくれた作品の数々。

また、恋事に悩む登場人物たちが度々門を叩く専門機関の、心理分析に長けたセラピスト(カウンセラー)とのやりとりもなかなか面白く、今振り返れば、私がカウンセラーという職業に興味を持った最初のきっかけだったかも知れない。

日本では、そういった文化に抵抗感が否めず、セラピーに通う習慣自体がまだまだ一般的でないように感じるので、私個人的にはもっとカジュアルに頼って欲しいと思う。

個人の問題、家族やパートナーとの問題、仕事の悩み、ジェンダーの悩み、恋愛やSXXの悩みに対し、人々が前向きに生きるためのサポートとして、私生活にセラピストという存在が重宝されているという構図。それはそれで当時の私には、自分を含む、人間の思考や行動、性の嗜好やらジェンダーに関し、色んな意味で興味深かったのと、現実でその世界(実態)を知りたいと思っていた。

各キャラクターが個性的で絡みや展開も面白く、観れば観るほど作品に愛着が湧いてくる感じ。

アリーの冬のロングコートが、当時の私にとっては子供ながらに印象的で、キャリアウーマンの象徴的なものとして記憶にインプットされている。

大人になったらロングコートを着て街を一人颯爽と歩く…そんな日を夢見て現在に至る。

ロングコートは手に入れたが、アリーの信ずる真実の愛とやらや、未だ運命の一人には出逢えてはいない。

描く愛の放浪の旅はまだまだ続く…


𝐏𝐚𝐭𝐫𝐚.
公式作家名: 椿 うたは






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