「失敗の本質」「空気の研究」Kindle版購入
最近だんだん、昔読んだ本をもう一度手元におきたいと思うことが多くなった。
書店にふらりと立ち寄ってひとまわりしても、ほしい本はない。だけど昔読んで感銘をうけたあの本はもう一度読みたい、ということが多くなった。新しい情報を入れる気がなくなったとすると、まずいことだと思うけど、考えようによっては、本当に必要な情報は何度でもかみしめたいし、さほど重要でないものには気をとられなくなった、ということなのかもしれない。
そんなわけで、今の時代に何を「また読みたい」と思ったかといえばタイトルに書いた2冊だ。「失敗の本質」(戸部良一、野中郁次郎他共著)と「空気の研究」(山本七平)。
どちらも先の大戦にスポットライトを当てつつ、論旨としては「失敗するとはどういうことなのか」「とりわけ我が国(日本)において、失敗とはおおくの場合どのような過程をたどって発生し悪化していくものなのか」ということを、大量の事実を論理的に検証して突き詰めてゆくすぐれた書物だ。
とりあえずダウンロードして、クラウド版の「積ん読」になっているのだけど、この2冊は座右の書といってもよいので、折にふれてスマホを取り出して読める状態になったのはありがたい。こんなん、なんぼあってもいいですからね(ミルクボーイ)。