【アメリカに無料で留学】フルブライト奨学金に受かった話
ボク、実は『無料』でアメリカの大学に留学したことあります。
アメリカ、日本人が留学や旅行するにあたって割とすぐに頭に思い浮かぶ国ですよね。
この記事を読んでいただいているということはあなたは「留学」や「海外生活」「アメリカ」などに興味があるのかも知れません。
ボクがアメリカに約1年、無料で留学した方法は「フルブライト奨学金」です。留学のプログラムに関わる費用は全てフルブライト奨学金が払ってくれます。
ボクが参加したのは フルブライト奨学金の中の「語学アシスタント(FLTA)プログラム」です。アメリカの大学で日本語の授業のTeaching Assistantを行いつつ、その大学で学生として授業を受講できるというプログラムです。
実はこのフルブライト奨学金、アカデミックな分野では知らない人の方が少ない超有名奨学金です。
「フルブライト奨学金」にはいくつか異なるプログラムがあります。
ボクが参加した語学アシスタント(FLTA)プログラム以外にも…
・大学院への留学プログラム
・ジャーナリスト向けのプログラム
・研究者向けのプログラム
などいくつかプログラムがあります。
ちなみに、ボクが勝手にざっくり計算しただけでもボクの場合はおそらく”数百万円”分はフルブライト奨学金がボクをサポートしてくれたと思います。
【突然ですが海外留学に興味のある方へ!】
ボクは現在ドイツのシュトゥットガルト大学の大学院で学んでいます。
ドイツ大学院への出願についてまとめた記事があります!コチラ。
ちなみに、ドイツの多くの大学・大学院は学費無料ですよ!
https://note.com/penguin_0304/n/n630065f7f807
現在、ボクがドイツの大学院で応用言語学を学んでいます。
ドイツ大学院に出願した際も、このフルブライト奨学金での留学経験は大学院の選考を勝ち抜くポイントの一つになったと考えています。
この記事では主にフルブライト奨学金の語学アシスタント(FLTA)プログラムについて、またボクがどのように選考に向けて準備をしたかをご紹介いたします。
もしあなたがアメリカ留学に興味があった場合はこの記事を通してお役に立てるかもしれません。
①そもそもフルブライト奨学金とは何か
フルブライト奨学金は第二次世界大戦後に、アメリカのJ.ウィリアム・フルブライト上院議員が議会に提出した法案によって始まっています。
簡単に言うとアメリカの諸外国がお互いに人を交流させて、お互いに理解し合うことを目指してつくられたのです。
日本とアメリカの場合でも、両方の国が半分ずつお金をだして、留学生や研究員、ジャーナリストの渡航、現地での生活費などを全面的にサポートしてくれます。
②なぜフルブライト語学アシスタント(FLTA)プログラムに応募したのか
ボクの応募したフルブライト奨学金の中の語学アシスタントプログラムはおもに教育や語学に関連するプログラムでした。
ボクがこのプログラムに応募した理由は「言語教育の分野で他の日本人教師とは異なる経験を持つ人材になりたかったから」です。
ボクは当時日本の高校で英語教師をしていました。
ただ、ボク自身は大学2年まで全く英語の勉強をしていなかったんです。というか大学2年になるまで「学び」というものにもあまり関心がなかったです。
英語力にわかりやすく説明すると、大学2年の時点で「過去形」と「現在完了形」の違いもわかっていなかったですし、当時、のちに恩師となる大学の先生から言われて受けたTOEICも385点でした。
しかし、その後「研究に協力してくれたら焼肉奢るよ」というその先生の一言からあれよあれよと猛烈に英語学習を進めることになりました。
大学2年で初めて受けたTOEICは385点、大学を卒業するときのスコアは875点です。それまで勉強していなかった凡人が努力した割には結構な伸びだと思います。
そして、大学を卒業後、ボクは英語教師として学校で働きはじめました。
そこでボクは驚愕したのです。「日本の学校で働いている英語教師って、というか学校教師ってやっぱり似たような流れで教師なっている人が大多数だ」と。
また、学校の英語教師といってもその英語力や授業力のレベルにはかな〜り個人差があります。
それこそ「生徒の方が英語できるじゃん」というレベルの教師から「ネイティブやそれに近いレベルの英語話者」が混在しています。
ボクは当時一度も留学をしたことがなく、かつ金銭的にも余裕はありませんでした。大学生の頃、周りの同級生が親のお金でひょいっと語学留学している姿を見て「親の金でサクッと留学してただ遊んで帰ってきている奴らだけには英語で負けない!」と意気込んでいました。
そんな当時教師だったボクは、語学教師として他の教師と自分を差別化したかった(生徒にとってもっと面白い教師になりたかった)。そして純粋に英語力や指導力、多文化への理解を深めたかったんです。
そんな理由でこのプログラムに応募しました。
③選考過程について
フルブライト奨学金の語学アシスタント(FLTA)プログラムの選考は大きく分けて2ステップあります。
応募者の経歴などについてボクの知っている限りでは以下のとおりです。
ボクと同じ年にこのフルブライト奨学金のFLTAプログラムに合格してきた同期は約半数が現役の言語教育界隈の人でした。それ以外の半数は大学生・大学院生 or 民間企業からの応募でした。
しかし、この比率についても毎年結構変わります。というか採用者数も年によってかなり異なる印象があります。
というわけで完全に言語教育界隈の人限定のプログラムではありません。もちろん言語や文化の橋渡し、教育といった分野に全く興味がないという方にとっては引っかからないプログラムだとは思います。
ここからは選考内容を簡単にご紹介します!
ステップ1: 書類選考
こちらのフルブライト奨学金のウェブサイトに詳しい選考についての情報は載っています。
大学時代の成績証明書、パスポートのコピーなどの書類に加え、
エッセイとCV(履歴書)を英語で作成し提出します。
当時、ボクは学校で英語教師として働いており、学級担任もしていました。
正直、激務でした。朝7:00から学校で働き、夜23:00に帰宅するような日も多かったです。
それでも、帰宅後、深夜近所のファミレスで寝る間を惜しんでエッセイやCVの作成をしていた記憶があります。
ボクは別に有名な大学を卒業しているわけでも、とりわけIELTS・TOEFLのスコアが高いわけでもありませんでした。尚、後に出会う同期たちは帰国子女や有名大学卒や現役の有名大学院生でした。
そんな中で選考に残るのはラッキーというか執念というか、とにかく幸運でした。
ステップ2: 面接
詳しい質問内容等については控えますが、書類選考を通過すると東京の某所で面接が行われます。
部屋に通され、日本語と英語での面接になります。人生初の英語面接、しかも数百万円分の大事な奨学金プログラムがかかった大一番とても緊張しました。
なぜか自己PRしている最中にしょうもない親父ギャグを言い放ち、「やや笑い」を得たのを覚えています。帰りの電車、元同僚のALT・友達に「やべえ、親父ギャグいってちょっと受けたけど俺の面接は滑ったかも」とLINEしたことを覚えています。
④どのようにして合格を勝ち取ったのか
ここまで主にフルブライト奨学金の中でも語学アシスタントプログラムについて書いてきました。
主に語学教育やアメリカへの留学などに興味のある方にとっては多少は面白い内容になっていることを祈ります。
では、どうやって合格を勝ち取って、無料でアメリカの大学へ留学、Teaching Assistantとして働くことができたのでしょう?
ズバリ作文です。応募書類のエッセイ、自己PR文に本気で取り組みました。どんなことを書いたのかは以下の記事で詳しく書いています。