たやはりるねさんのショートショート『暗号化虫』を読んで。 感想
はじめに
最近私がよく拝見させてもらっている、私のフォロワー様のたやはりるねさん。
たやはりるねさんは、ショートショートをたくさん書いており、「新鮮なアイデア、完全なプロット、意外な結末」と言うショートショートの三原則がたっぷりと盛り込まれています!
毎日、新しい小説載ってないかなあ?と、日々楽しみにしています。(たやはりるねさん、プレッシャーかかってたらすみません)
私が一番お気に入りの作品が、こちらにも載せてあるように、
『暗号化虫』
です。
この小説の魅力を、今から話していこうと思います。
あらすじ
ネタバレにならないほどに、あらすじを紹介します。
海外で新種の虫が発見された、と言う情報を聞いた、主人公のアマチュア昆虫学者は、その虫のことについて調べ始めます。
主人公が虫に詳しい海外のサイトを閲覧したところ、その新種の虫のページが新しく作られていたが、私の環境ではそのページが文字化けしており読むことが適わなかったのです。
虫の名前は「æ–‡å—化ã‘」や「譁�ュ怜喧縺�」と表示されていたからです。
主人公が、その虫の情報をくれた友人のSNSアカウントを見てみると、そこも認識不能なものに変わってしまっていました。電話をかけてみても、彼は意味不明な言語を発するだけで、全く会話にならなかったのです。そこで、主人公は、その虫の性質についてある過程を出しました...
と言ったところでしょうか?
私の感じたこの小説の魅力
では、本題に移りましょう。
私が感じたこの小説の魅力は、この小説の後半の文の面白さです。
彼らも現代社会に対応しているということだ。
自身に関する情報が明るみに出るというのは、種の存続に影響を及ぼす大きなリスクになってしまう。だから、彼らはそうはさせないために、新たな力を獲得しようとしているのかもしれない。
そうして、得た力のひとつがこの結果であると、私には思えて仕方がない。
私は、自分のやっていることや、社会がやっていることが間違いだとは思わない。だが、それによって生まれる反撃が存在しているのではないか、と疑いを隠せなくもある。
今はこの程度で済んでいるのかもしれないが、最終的に、人間はその身を滅ぼすほどの手痛い反撃を受けてしまうかもしれないことに、私たちは留意しなければならないのだ。
結構引用させていただきました。
この文章から、この「暗号化虫」は、人間のように自身の情報を、社会に応じて守ろうとしているのだと言うことが分かります。
面白いことを考えたなあ、と、ただただ感嘆するばかりです。
そして、この
私は、自分のやっていることや、社会がやっていることが間違いだとは思わない。だが、それによって生まれる反撃が存在しているのではないか、と疑いを隠せなくもある。
今はこの程度で済んでいるのかもしれないが、最終的に、人間はその身を滅ぼすほどの手痛い反撃を受けてしまうかもしれないことに、私たちは留意しなければならないのだ。
と言う文は、私たちも共感できて、この社会の裏側を改めて思い知らされます。
そしてこの小説は、最後、「おお、そうくるか...」と、驚くしかない結末が待っています!!!!!!!!!!!!
是非読んでみてください!
超おすすめです!