大きなチャレンジをしてみるぞと決めた
書道の習い直しを初めて、ほぼ1年。習っていた流派が途中で変わってから3ヶ月。
かなり無謀なことをするけれど、やってみたかったことだったので、参加を決めた。
新しい移籍先である「日本習字」では、年に2回大きな競書大会を行う。
まず夏に「全国たなばた競書大会」が行われる。「画仙紙競書」に参加する場合は、1点のみしか提出できない。
段級位の認定はあるけれど、お題を見て顔は確実に引きつる。使用する紙は「画仙紙」と呼ばれる、長紙だけれども小学生以上が使う書き初め用の紙とはまた微妙に長さが違うし、紙質も違う。
画仙紙競書に参加しないで、規定半紙2点提出する通常課題でも、今月は段級認定や指導はあるけれど、画仙紙競書はまだチャレンジしたことがない行書体で書かなければいけない。
難しいからあきらめてもよかったけれど、「ダメもとだけれど、出してみよう!」と決めた。
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ところが、私は通信教育部なので、指導してくれる先生はいない。そこへありがたいことに、Instagramで懇意にしていた方がYouTubeで練習方法を解説する動画を公開してくださっていた。
日本習字公式チャンネルでも解説をしてくれていたので、かなり救われたけれども、実際は大変である。
画仙紙競書の課題文字は10文字。今回は、
「涼夜如清水明河似白雲」
(涼夜清水の如く、明河白雲に似たり)
訳:秋の夜は清水のように涼しく、天の川は空に白く流れて白雲のようだ
この10文字の課題は、新入会〜準初段の人向け課題。私自身、書けるのか不安になった。通常の課題も練習して、どちらが納得のいく作品が書けたかで、どちらかを提出してみようと決めた。
まず、お手本をよく眺めてみることと、お手本の解説部分に書かれていることをしっかり読む。
早速画仙紙に書くのではなく、半紙を使って、一文字一文字の書くテクニックなどを腕に叩き込む。
一文字一文字を大切に、きれいに見せるコツ、全体のバランスを壊さない字の大きさの調整などを行っていく。
半紙で練習している時は、自分がどのぐらい練習しているかなんてわからないけれど、片付ける時に、自分が書いた半紙の量に驚く。
そして、いざ夕飯作りをしなきゃと思うけれど、フラフラ状態。書道でかなり練習量を積むと体力の消耗が激しいことに、最近気が付いた。体調を崩しがちなのだから、無理をしてはいけないのに、没頭すると止まらない。
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提出は、7月20日〜末日まで受付をしてくれるので、ぎりぎりまで提出しない人もいるし、早めに出す人はいる。私は、毎月早めに出す人だけれど、今回ばかりはギリギリに提出するかもしれない。
まだまだ、満足のいくものは書けていないし、体調のこともあるから、無理のない範囲で提出したい。
昨日、初めて画仙紙に試しで書いてみた。うっかりして中心線となるところを折らずに書いたし、注意点を無視して書いている。
昨日書いたもので、一番最初に書いたものとして折りたたんで保管したから見えにくいかもしれない。
課題点はたくさんあるし、もしかすると今回の画仙紙競書に出さない方がいいかもしれないけれど、一度はチャレンジしてみたい。わかる人が見れば、たくさんダメ出しが出るのはわかっているし、いじられるだろうなぁとも気づいている。
でも、それでも、何かにチャレンジしたい!
今年の夏は、体は弱っていても何かにチャレンジしたい夏にしたい。