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負のスパイラルへの最短経路
仕事で録音したデータの書き起こしすることがあるのだけれど、集中力が保てない。1分の録音データを書き起こしだけでもかなり疲れてしまう。多分「疲れ」というよりも、録音された人々の発する数々の言葉や発言に感情が揺さぶられる、いい意味でも悪い意味でも感化されてしまうからだと気が付いた。録音された「物語」の中に、自身が賛同できることを述べる人も居れば、賛同できないことを述べる人も居る。また、話し方がまどろっこしくて何を言いたいのかがわからなかったりすることもある。
シンプルに、感情を入れずに”仕事”として記録することに集中をすればいいのだと思うけれど… きっと、自分の性質であるHSP的な部分が反応するのだろう。
発せられる言葉だけを記録することが業務ではあるが、その発せられた言葉の背景にあるものを感じ、状況を想像し、行間にあるであろう言葉を発した人、一人ひとりの思いを考えてしまう。そうするとたった1分の録音データであってもいろいろな感情が沸き起こり、簡単に書き起こしを進めていくことができない。
確実に「書き起こし」というのは自分にとっては相応しくはないことなのだと思う。時間ばかり費やし、なかなか進めず、その状況に自信を喪失してしまい、挙句、他者からの目を必要以上に気にしてしまうようになる。心を病む負のスパイラルへ向かう最短経路の一つなのだと思う。
このスパイラルの存在を念頭に置いて、自身の心を制御するか。その点がポイントになるんだと思う。
さぁ、あともう少しだ。長い時間をかけているけど、終わりは見えている。1分ずつ終わらせていこう、とりあえず…