PIZZA OF DEATH
今まで"現場"にこだわってきたピザオブデスがなんと配信解禁!!
緊急事態宣言、外出自粛要請…と暗鬱とした気持ちに飛び込んできた大ニュースに喜びが隠せませんでした。
日本のメロディックパンクの第一人者ともいえるハイスタことHi-STANDARD。
活動休止していた彼らが、東日本大震災の時にAIR-JAMを復活させて、2016年にはシングルをリリースし、再始動。事前告知なしで全国のCDショップに並んだハイスタの新作CD。
あの感動を思い出した。
記憶では、確か発売日近辺での通販がなかったはずだから、多くの人が熱狂を抱えてCDショップへ急いだ。ハイスタの新作が出たらしい、って情報を耳にして、口コミで。
CDを買わないって時代に、CDショップに足を向けさせて。
スーツ姿のサラリーマンがキッズに戻る姿を目の前にして、ああ、ハイスタってすげえな、と改めて思ったことを覚えている。
CDを店頭で手に取って、お金払って、デカデカとロゴの入ったショッパーを手にして家に帰る。はやる気持ちを胸に開封して、聴く。そのプロセスが、そのCDをかけがえのない1枚にしてくれたのです。
元々、私はリアルタイムでの世代ではない。
メロディックパンクってものに出会って、好きなバンドのルーツを辿ったらそれがハイスタだった。始まりだった。
苦しい時に、いつでも手を差し伸べてくれるヒーローが彼らだった。配信解禁も、このタイミングで、希望を与えるためだったんだと思う。だから、この発表と、こっそり配信に追加されていたライブアルバムに、めちゃくちゃ痺れた!!いつだって粋なことするんだ。
ハイスタが生み、憧れのパンクロックヒーロー横山健が代表を務めるレーベル、PIZZA OF DEATH RECORDSに所属するバンドはパンクファンの期待の的だし、ホンモノであることを高く要求されているのは間違いない。
今回、ピザからのリリース作が配信決定ということで、WANIMAのAre You Coming?が配信になったのも嬉しい。
このアルバムの4曲目。
Japanese Prideにこんな一節がある。
今は立派な君のパパも 一度は聴いてたんだ Hi-STANDRD
ハイスタ後追いの世代である自分にはめちゃくちゃ引きつけられた一曲だった。
Stay Goldのイントロが流れれば、ハイスタ世代はいつだって青春の熱狂に戻れる。そしてその下の世代にも確かな息遣いを持って流れる血がある。
こういう状況がいつまで続くのかは分からないけど、先の見えない不安の中で、鳴り続けてくれるパンク・ロックに確かに救われています。