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本とコミック

起きたら6時半だった。12時間以上寝たことになる。よく寝たものである。さすがはサイレースとドラール。思いっきりよく効く。とりあえず今日の分のブログの記事を投稿して、昨日の夕方届いていた「チベットの女 イシの生涯」を見ることにする。主人公のイシを貫いているのはダライ・ラマ6世ツァンヤン・ギャツォの歌だったのが印象的だった。ホットメールを見ると昨日の19時35分に、ブックオフオンラインで注文していた中で最後まで発送されてなかったキャシーアッカーの「血みどろ臓物ハイスクール」が発送されてて、一応12月に買ったものは揃うことになる。しかし、12月は想定以外にブックオフオンラインで買いまくってしまった。
「血みどろ臓物ハイスクール」は昔、六本木の青山ブックセンターで、原作(英語版)の「Blood and Guts in High School」を買っていて、今でも持っているのだが、女バロウズと言われる難解な内容の英文を読みこなすことができなくて、本箱の肥やしになっていた。
キャシー・アッカーは実験的小説家、パンク詩人、劇作家、エッセイスト、ポストモダニスト、セックス・ポジティヴ・フェミニズム作家とみなされていて、ブラック・マウンテン派の詩人、ウィリアム・S・バロウズ、デイヴィッド・アンティン、フランス批評理論、哲学、ポルノグラフィーに強い影響を受けている。作品は、借用 (パロディ、本歌取り)・カットアップ (切り貼り)・ポルノグラフィー・自伝的小説・自分を投影した作中人物・個人的エッセイを組み合わせ、あらまほしきフィクションの在りようを掻きまわしている。
今日は13時半から会議があるので、それまでMonday満ちるのCDシングルを聞きながらまたしてもブックオフオンラインで次に買う本などを物色してしまう。ブックオフオンラインのトップページに、コミック10冊以上買うと300円引きのクーポンがあったので、思わず中尊寺ゆつこのコミック6冊と安野モヨコのコミック4冊を買ってしまった。同時に遙洋子の単行本を8冊も一緒に注文した。本来であればヤン・ヨンヒ[梁英姫]の「ディア・ピョンヤン」というドキュメンタリー映画のDVDをカートに入れていたのだが、コミックの値引きに負けてしまった。
中尊寺ゆつこは「スイートスポット OLゴルフ説教」がヒットして、1990年代に「おやじギャル」などの流行語を生んだ生みの親である。最近の人はわからないと思うが、バブル全盛期、それまでオヤジの領域だった居酒屋、赤ちょうちん、競馬場、パチンコ屋、ゴルフ場に堂々と出没し、巧みな男操作でアッシー君やメッシー君を使い分ける一方、ディスコのお立ち台でガンガン踊りまくって、スタミナ・ドリンク(ユンケル)をぐいぐい飲み干すようなハイテンション・ギャルが増えてきた。
「スイート・スポット」の登場人物、大手物産の問題OL小山田ノンは、駅の立喰いソバを食べ、電車の中ではスポーツ紙を広げ、株を売り買いし、疲れたらユンケル黄帝液を飲む。ワンレン、ボディコンにゴルフバッグを抱えて出社し、昼休みは競馬新聞、5時きっかりに退社した後はデパートでゴルフの打ちっぱなし。現実の社会でも、漫画のように女性の「オヤジ」化現象は珍しいものでなくなってきていた。年若いけれど、やることは“オヤジ”そのもの、そんな女性を「おやじギャル」と呼び、当の女性たちに大受けした。まあ、そんな時代があったのである。
一方の「お嬢だん」では、一流企業・丸ノ内商事に勤める腰かけOL、白井麻子(23)。会社でロクに仕事もせず、ただひたすらに女っぷりを上げることに専念する彼女を、人々は「アフターファイブの女帝」と呼ぶ。バブル全盛の東京に舞い降りた衝撃のバブルOLが巻き起こす、頭のカタイオヤジたちを圧倒する破天荒な行いの数々を繰り広げる。
「スイートスポット OLゴルフ説教」は(2)(6)(8)を持っていて、今回買ったのは(1)(3)(4)である。あと(5)(6)(7)が入荷して注文すると全巻揃うことになる。中尊寺ゆつこのコミックでは他に「お嬢だん」(1)(2)と「Breath(ブレス)」という単巻ものを買った。
ゴルフというと、以前までゴルフはお金持ち男性のスポーツというイメージだったが、今はだいぶリーズナブルにプレイできるようになり、最近では若い女性でもゴルフを楽しむようになった。こういう風潮は「おやじギャル」以降である。
安野モヨコは「FEEL YOUNG」で連載が始まった「ハッピー・マニア」にはまってしまい、全巻揃えてしまった。今回買ったのは「働きマン」(1)(2)(3)(4)である。安野モヨコのペンネームは夢野久作の「ドグラ・マグラ」の登場人物「呉モヨ子」、および作家・安野光雅の名前から取って名付けられ、趣味は読書で、好きな作家として、内田百閒、岡本綺堂、谷崎潤一郎、寺田寅彦、永井荷風、夢野久作、澁澤龍彦ら大正・昭和の作家を挙げている。夢野久作、澁澤龍彦が好きなところが私の琴線に引っかかった。
遙洋子は「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」が面白かったことと、関西ローカル番組でのコメントが女性を応援するメッセージが多く、最近、ジェンダー平等社会やフェミニズム社会学に込っている私としては他の著作も読んでみたから8冊も買ってしまった。
15時に会議が終わったので、ゆっくり赤ワインの「SIEMPRE」を飲みながら「高僧の生まれ変わり・チベットの少年」を読むことにする。ちょっと寝ようと思って軽い睡眠薬を4錠ほど飲んだ。何故か今日はワインを飲んだらしんどくなった。薬を飲んだからかもしれないが、しばらくアルコールを飲むのを休もうかとも思う。いつの間にか寝落ちしていた。
起きたら19時半だった。もうアルコールを飲む気がしないのでひたすらコーヒーを飲む。ブックオフオンラインでまたしても2,490円も使ってしまったのでau WALLETプリペイドカードの残高がかなり減ってしまった。現金もいくらかあるのだが、できればチャージしたくなく、なんとか今年いっぱい今の残高で凌ぎたい。
23時にNHKの韓流歴史ドラマを見るまでR&BのCDを聴きながら「高僧の生まれ変わり・チベットの少年」を読む。

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