母性本能
誰かの何かを勝手に決めるのがどんなに無遠慮なことか、知っといたほうがいいと私は思うという話。ずっと思ってて言わなかったことを。
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褒めてもらいました。
そしてこう続けられました。
「女性は母性本能があるからです」
普段は流すけれど、その日は引っかかってしまった。もう何回も飽きるほど無遠慮にきめつけてられていたこの言葉に。なんなん、この持ってるつもりないのにいちいちわざわざしかも崇拝の念を込められ、持ってる持ってる言われるコレは。
気持ち悪い。
ないです、わたしにそんな本能。
これはわたしが子どもの頃から自分の中に育てた自分以外への愛で、性に由来しません。みなさんが目にするものの多くは、役割としてあてがわれるのが女性に偏っていて、毎日行えば長けてくるものです。なぜなら、性に関係なく見かけますから。性による仕事の偏りの結果、人々は女性が子どもを育てるのを目にします。特別なことのように思われるのは、その仕事はとても重要だからです。けど、誰がしてもいいことです。
本人が満足する扱いであれば構わないけど、私の場合したいことは「女性らしくない」という抵抗をいちいち受けて貫いてきました。
それなのに、わたしの育てた能力を、この上また能天気に母という性を帯びたカテゴリーでくくってくるなんて、なんの呪いよ。勝手に付いてくるオマケじゃないんだよ。
わたしが産んでもいない他人が、「おかーあさん」「なぁに」「おかーさんっていいにおいい〜」甘ったれた歌を歌ってどど〜っと迫ってくる気がします。
こんなことを考えるのは私ひとりでも一向に構いませんけど、スッキリしなかったので検索しました。衝撃的な記事を見つけました。日本はそんなん遠くない昔の話。
「母性」と名付けられて、勝手に持ち上げられたり落とされたり。年齢や性の認識にかかわらず、誰にでも持てるし持ってない人は今世に要らないだけだし、本人の意思を無視して都合よく使わないでって思う。
誰かの何かを勝手に決めるのがどんなに無遠慮なことか、知っといたほうがいいと私は思う。
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暴れたい気分なんでイラストは豊富な在庫画像からカニかぶったやつを載せておきます。もちろん、本文に関係あるわけございません。
( ・◇・)ノ